〈救済〉のメーディウム ベンヤミン、アドルノ、クルーゲ
竹峰 義和:著
四六判 472ページ
価格:6,490円 (消費税:590円)
ISBN978-4-13-010130-1 C3010
奥付の初版発行年月:2016年09月
価格:6,490円 (消費税:590円)
ISBN978-4-13-010130-1 C3010
奥付の初版発行年月:2016年09月
内容紹介
ベンヤミン,アドルノ,クルーゲが対峙した映画や音楽,テレビといったメーディウム.それらはありえたはずの過去と来るべき未来が交錯し,〈救済〉の瞬間が顕現する媒体でもあった.彼らのテクストを内在的に精読することで,そこに孕まれるアクチュアリティを再起動し,〈救済〉の音楽を鳴り響かせる.
目次
序 論 フランクフルト学派のアクチュアリティ
第I部 救済の美学
第1章 「無声映画の革命的優位性」——初期ベンヤミンにおける〈沈黙〉と〈音楽〉
第2章 解体と再生の遊戯——ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」について
第3章 補論1 外来語の救済——初期アドルノにおけるクラウス的な主題をめぐって
第II部 メーディウムとしての芸術作品
第4章 芸術の認識機能——アドルノのシェーンベルク論をめぐって
第5章 破壊と救済のはざまで——アドルノ美学におけるキッチュの位置
第6章 補論2 挑発としての擬態——アドルノ文化産業論再考
第III部 変容する投壜通信
第7章 投壜通信からメディア公共圏へ——アドルノとクルーゲ
第8章 労働のメタモルフォーゼ——ネークト/クルーゲ『歴史と我意』(1981)をめぐって
第9章 マルクス主義の死後の生——クルーゲ『イデオロギー的な古典古代からのニュース』
あとがき
索引
The Medium of Redemption : Benjamin-Adorno-Kluge
Yoshikazu TAKEMINE