動物に「心」は必要か 擬人主義に立ち向かう
渡辺 茂:著
四六判 256ページ
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-13-013314-2 C1045
奥付の初版発行年月:2019年12月 / 発売日:2019年12月下旬
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-13-013314-2 C1045
奥付の初版発行年月:2019年12月 / 発売日:2019年12月下旬
内容紹介
動物の行動実験や脳研究から,比較によってヒトの心に迫ろうとしてきた著者が,心の多様性への理解を促す警鐘の書.擬人主義の起源を探り,何が問題なのか,どんな危険性をはらんでいるのかを,擬人主義に飲み込まれつつある心理学の歴史を振り返りながら明らかにしていく.
著者プロフィール
渡辺 茂(ワタナベ シゲル)
慶應義塾大学名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
まえがき
序章 擬人主義の何が問題か
1章 観相学における擬人主義と擬動物主義
2章 ダーウィンをルネ・デカルトは知らざりき
3章 哀れなり,ラ・マルク
4章 ダーウィン,ダーウィン,ダーウィン
5章 ウォーレス君,何故だ?
6章 元祖「心の理論」――ロマネス,モルガンの心理学とその後継者
7章 ドイツ実験心理学の栄光と賢馬ハンスの没落
8章 新大陸の動物心理学
9章 行動主義宣言
10章 花盛りの動物心理学――新行動主義の栄光
11章 スキナーの孤独
12章 比較認知科学――忍び寄る擬人主義
13章 擬人主義を排す
14章 擬人主義・ロマン主義・浪曼主義
15章 動物の哲学
16章 動物,機械との共生
著者解題
あとがき