公共する人間
公共する人間1 伊藤仁斎 天下公共の道を講究した文人学者
A5判 344ページ
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014171-0 C3310
奥付の初版発行年月:2011年01月
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014171-0 C3310
奥付の初版発行年月:2011年01月
内容紹介
「道なるものは天下の公共,人心の同じく然るところ」——17世紀の京都,「武」に偏した時代に抗し,一市井人として『論語』と『孟子』というアジアの古典に立ち向かった仁斎.「公共的な対話」の場を重視した仁斎は,人間社会を,そして人や自然の「生命」のつながりをどう見ていたのか.
目次
はじめに (片岡 龍・金泰昌)
1 「武国」に抵抗する江戸思想——伊藤仁斎の「文」と「王道」言説をめぐって(藍弘岳)
2 山鹿素行の朱子学批判の現代的意義を考える(立花 均)
3 伊藤仁斎と李退渓——儒教的考え方における公共哲学との関連性を中心に(朴倍暎)
4 伊藤仁斎における「恕」の可能性——〈公共〉の視点から(田畑真美)
5 伊藤仁斎の「天下公共の道」における公共的な生と倫理(高煕卓)
6 伊藤仁斎の学問観——〈公共〉への参与と鑑識(片岡 龍)
7 伊藤仁斎の〈言葉と世界〉論——宇宙と天道の観念を中心に(ジョン・タッカー)
8 伊藤仁斎を公共哲学する(金泰昌)
補 「武士的公共性」の可能性——山鹿素行・荻生徂徠・乳井貢(小島康敬)
語録抄