公共する人間
公共する人間3 横井小楠 公共の政を首唱した開国の志士
A5判 320ページ
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014173-4 C3310
奥付の初版発行年月:2010年09月
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014173-4 C3310
奥付の初版発行年月:2010年09月
内容紹介
「道を明らかにして世界の世話焼きにならねばならぬ」——幕末期に世界における日本の位置を見定め,「公共の政」としての近代日本の行方を指し示した小楠.その公共する思想を焦点とし,関連する人物を多角的に論じ,小楠とその時代について新しい知見を示す.
目次
はじめに(平石直昭)
1 小楠の思想形成に関わる伝記的検討(松浦 玲)
2 小楠の「大学講義」——儒学理解の特質(田尻祐一郎)
3 近世儒学における「公共」概念の歴史的検討(平石直昭)
4 小楠の経済認識と経済思想(川口 浩)
5 幕末小楠の世界認識と課題認識(源 了圓)
6 藤田東湖における道の公共性——『弘道館記述義』私解(小島 毅)
7 肥後実学豪農党の教育事業——小楠思想の継承と展開(沖田行司)
8 「小楠問題」を語りなおす——「道義」・「道義国家」言説の系譜学(姜海守)
おわりに(金泰昌ほか)
新資料 横井小楠「公私之説」——翻字と考証(平石直昭)