仏教の正統と異端 パーリ・コスモポリスの成立
馬場 紀寿:著
四六判 368ページ
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-13-016043-8 C3015
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月上旬
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-13-016043-8 C3015
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年03月上旬
内容紹介
インドからスリランカ、そして東南アジアに伝わった「上座部仏教」と、日本にも伝わった「大乗仏教」という図式は近代が作りだした二分法であった。近代の分類概念を克服し、サンスクリット語とパーリ語をめぐるダイナミックなネットワークの実態から仏教史の新しい展開を切りひらく。
著者プロフィール
馬場 紀寿(ババ ノリヒサ)
東京大学東洋文化研究所教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 聖なる言語の国際空間
I 不在の中心
第1章 仏教に「正統と異端」はあるのか?
第2章 インド仏典の多元的伝承――部派と大乗
第3章 サンスクリット・コスモポリスの仏教
II 中心と周縁
第4章 スリランカにおける史書の誕生
第5章 パーリ語原理主義
第6章 ブッダゴーサが示す仏教の未来
III 周縁の正統
第7章 正史の王権論――「教え」と「異端」
第8章 パーリ・コスモポリスの形成
第9章 近代における「大乗仏教」と「上座部仏教」の創造
終 章 神々の言葉からブッダの言葉へ