協同組合と農業経済 共生システムの経済理論
鈴木 宣弘:著
A5判 192ページ
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-13-040305-4 C3033
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月下旬
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-13-040305-4 C3033
奥付の初版発行年月:2022年01月 / 発売日:2022年01月下旬
内容紹介
農林水産業における協同組合の重要性を、経済理論によって明らかにする。従来の「私」「公」だけの二部門モデルではなく、そこに協同組合の「共」を組み込んだ新しい共生システムこそ、社会全体の利益を高めるものであることを理論的かつ実態的に示す。共生システムの開発途上国への応用についても言及する。
著者プロフィール
鈴木 宣弘(スズキ ノブヒロ)
東京大学大学院農学生命科学研究科教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章
第I部 規制改革と自由貿易の実態――歪められた「私」「公」「共」のメカニズム
第1章 規制改革・自由貿易の本質とメカニズム
第2章 農協改革という名の農協解体
第3章 不合理な林業経営権の判定
第4章 企業に侵食される漁業権
第5章 民間優先のための種子をめぐる法改定
第II部 新たな実証モデルの展開――新たな不完全競争モデルと協同組合モデルの結合
第6章 新しい経済モデルに付加されるべき要素
第7章 理論モデルの構築と実証分析
第III部 開発経済学への応用――途上国農村への貧困緩和の処方箋は正しいか
第8章 途上国農村における寡占と収奪
第9章 保護を温存して他国に規制撤廃を迫るアメリカ
第10章 買手寡占・売手寡占の実証分析
第11章 アジアの持続的発展のための共生システム
終 章
付録