贈与と聖物 マルセル・モース「贈与論」とマダガスカルの社会的実践
森山 工:著
A5判 368ページ
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-13-050303-7 C3039
奥付の初版発行年月:2021年09月 / 発売日:2021年09月上旬
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-13-050303-7 C3039
奥付の初版発行年月:2021年09月 / 発売日:2021年09月上旬
内容紹介
人が他者に譲り,与えうるものは何か.逆に譲れず,与ええないものとは何か.本書は,モースの「贈与論」に〈譲りえぬもの=聖物〉への言及を見出し,マダガスカルの改葬儀礼において贈与と聖物がどのようにかかわるかを考察.モースにおける贈与の本質に迫る.
著者プロフィール
森山 工(モリヤマ タクミ)
東京大学大学院総合文化研究科教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
プロローグ
第1部 マルセル・モースにおける〈贈与〉の世界
第1章 「贈与論」の意義と構想
第2章 「贈与論」におけるパラドクス
第3章 〈贈与〉と〈交換〉,あるいはポトラッチとクラ
第4章 〈贈与〉・〈交換〉・〈譲りえぬもの〉
第2部 マダガスカルにおける〈譲りえぬもの〉の世界
第5章 遺体を同化する
第6章 祖先と向きあう
第7章 クロノロジーを刻む
第3部 〈贈与〉と〈譲りえぬもの〉のあいだ
第8章 〈家〉と〈譲りえぬもの〉
第9章 〈贈与〉と〈譲りえぬもの〉のあいだ
エピローグ
あとがき