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小さな社会をたくさんつくる・3公民館を再発明する

公民館を再発明する 小さな社会をたくさんつくる・3

四六判 272ページ
価格:4,620円 (消費税:420円)
ISBN978-4-13-051366-1 C3037
奥付の初版発行年月:2024年06月 / 発売日:2024年06月上旬

内容紹介

全国のコミュニティに、コンビニはなくとも、学校はなくとも、公民館・公民館的なるものはある。地域の住民が、移住者が、「だれか」が、「ほしい未来を自分でつくる」場として、まちそのものを公民館のようにして再発明する実践のヒントを詳細に、しかも親しみやすい語り口で問いかける。歴史をふりかえり、海外にも飛びながら考える公民館の未来。

著者プロフィール

牧野 篤(マキノ アツシ)

東京大学大学院教育学研究科教授。
1960年生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(教育学)。中国・中央教育科学研究所研究員、名古屋大学大学院教育発達科学研究科教授などを経て2007年より現職。著書は『発達する自己の虚構』(東京大学出版会、2021年)、『シニア世代の学びと社会』(勁草書房、2009年)、『農的な生活が面白い』(さくら舎、2014年)、『「つくる生活」が面白い』(さくら舎、2017年)、『公民館のしあさって』(共著、デザインハブ/ボーダーインク、2023年)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
序 「よきこと」に気づいて、実践する
1.他者を気遣う、自分を取り戻す
2.焦点化するコミュニティ
3.公民館をもう一度発明する

第一章 社会の最先端を体験できる住民自治の場
1.ありたい生活を実装する住民自治の場――ナトコ映画『公民館』に見る公民館
2.新しい自治の担い手の育成――公民館構想の想い
3.構想と現実と――公民館構想の継承と変容と
4.公民館が欲しくてたまらなかった――住民の想い

第二章 ひとが育つまち
1.日本社会の縮図――「ひとが育つまち」の原点
2.まちは「ひと」――語りあう子どもとおとなたち
3.まちで子どもを育む――子育てする地域の仕組みづくり
4.迷走から一本化へ――地域運営の核としての公民館へ
5.「ひとを育てるまち」から「ひとが育つまち」へ――「ひとづくり」を行政の基本方針に
6.学びと地域貢献を重ねる――公民館を仲立ちに結びつく地域と学校
7.ほしい未来は、自分たちでつくる――地域がつくる子どもたちの学びと生き方
8.子どもたちの躍動――公民館化する地域と学校
9.人的に代謝する地域へ――子どももおとなもまちづくりの主体者となる
10.子どもが担う地域の活動――子どもの人生に寄り添う地域
11.地域をかきまわす移住者たち――Iターン者が増えるまちへ
12.ひとはみずから育ち、まちを育てる――やりたいことが溢れ出るまち

第三章 「農的な生活」の自治論
1.生きるを分けあう――「共居」のまちづくり
2.博打をとるか、麻薬をとるか――プロジェクトの背景
3.「多能工」になる「農的な生活」――プロジェクトの魅力
4.自分をまっすぐ見てくれる――躍動する移住した若者たち
5.他人の人生を買っている――この社会のおかしさ、苦しさ
6.「おいしい」は「楽しい」――私たちが見落としてきたもの
7.違っているのにつながっている社会へ――私たちが望んでいる社会
8.自給家族――新しい自治のかたち

第四章 公民館の懐かしい未来
1.苦悩する若者たち――エジプトの社会と人々の生活
2.けん玉は人生だ――日本への関心
3.社会の縮図で希望――エジプト式公民館に見る懐かしい未来

結 「よきこと」に気づいて実践するアート

おわりに


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