「世界文学」はつくられる 1827-2020
秋草 俊一郎:著
四六判 392ページ
価格:5,390円 (消費税:490円)
ISBN978-4-13-080108-9 C3090
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月上旬
価格:5,390円 (消費税:490円)
ISBN978-4-13-080108-9 C3090
奥付の初版発行年月:2020年07月 / 発売日:2020年07月上旬
内容紹介
「世界文学」という言葉で,なにが名指されてきたのか.日・露(ソ連)・米におけるカノン(正典)の形成をめぐって,翻訳,出版、政治,教育などの観点から分析,その理念やあり方の歴史的意味を探る.日本で初めての本格的な世界文学論.
著者プロフィール
秋草 俊一郎(アキクサ シュンイチロウ)
日本大学大学院総合社会情報研究科准教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
序 章 「世界文学」とはなにか――ヴェルトリテラトゥーアの野望 1827-2019
第I部 本邦,「世界文学」事始め
第一章 パラダイムを輸入する――モウルトンの「世界文学」論とその影響 1890-1952
第二章 「世界文学全集」の時代――『ハーヴァード・クラシックス』と円本版『世界文学全集』 1909-1932
第三章 「世界文学全集」の光芒――大衆教養主義の興隆と減退 1945-2011
第II部 マルクスの亡霊たち
第一章 革命と世界のカタログ化 1918-1925
第二章 六千万冊の夢――ソヴィエト版「世界文学全集」はいかに鍛えられたか 1967-1977
第三章 「世界文学」に翻弄された男――東洋学者ニコライ・コンラド 1922-1970
第III部 ワールド・リットの普及と変転
第一章 「世界文学」の発明――ウィスコンシン,マディソン 1950
第二章 新しい「世界文学」のヒロイン 1956-2004
第三章 全集から部分集合へ,さらなるエディションへと 2004-2018
結びにかえて 「世界文学」研究――いまからはじまる 2020-