科学技術社会論研究
イノベーション政策とアカデミズム
価格:4,510円 (消費税:410円)
ISBN978-4-472-18313-3 C3040
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月中旬
社会のためにアカデミズムを動員しようとする動きが、2006年頃から本格化してきた。2015年7月に東京工業大学で開催されたシンポジウム「日本の学術政策における「イノベーション」の拡大:その深層を考える」を基点に、歴史、哲学、経済、社会学等の視点からイノベーション政策について議論する。小特集は「中山茂追悼」。
目次
《特集=イノベーション政策とアカデミズム》
イノベーション政策とアカデミズムの特集に寄せて(中島秀人)
特集にあたって―アカデミズムの主体性のゆくえ(夏目賢一,綾部広則)
高等教育の大衆化と科学研究(潮木守一)
イノベーションの時代における科学コミュニティと多様な関係者をつなぐ場としてのサイエンストークス(小山田和仁)
1950-60年代日本における産学協同の推進と批判(夏目賢一)
科学技術イノベーション政策の誕生とその背景(小林信一)
「科学技術イノベーション」の思想と政策(後藤邦夫)
イノベーション再考(西村吉雄)
モード論の再検討(勝屋信昭)
文部科学省の本分,大学の本分―政策立案現場にある背景思想と一意見(宮野公樹)
科学技術イノベーションに対する研究者のセルフ・テクノロジーアセスメント―九州大学におけるSTSステートメントの試み(小林俊哉)
《小特集=中山茂追悼》
中山茂における科学史研究の方法論的特質(後藤邦夫)
中山茂の高等教育論をめぐって(塚原修一)
科学技術立国史観と中山茂(吉岡斉)
《論文》
法科学における異分野間協働―異種混合性への批判と標準化(鈴木舞)
サイエンティフィック・イラストレーションの制作プロセスと制作者の視点―イラストレーターと脳科学研究者による協働制作のケーススタディ(有賀雅奈,田代学)
《短報》
心臓移植を「文化触変」で分析する試み(小久保亜早子)
《書評》
杉山滋郎『中谷宇吉郎 人の役に立つ研究をせよ』(三上直之)
学会の活動
投稿規定
執筆要領