合格電験
三種電力
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-501-11080-2(4-501-11080-5) C3354
奥付の初版発行年月:2003年05月 / 発売日:2003年05月下旬
出題傾向を分析.見開きレイアウトで学習に最適
現代社会は,電気の存在無しには維持できないといってもいいでしょう.ご承知のとおり電気は便利でクリーンなエネルギーですが,一歩謝ると感電や火災等を引き起こす危険性を秘めています.そのため,電気事業法では一定規模以上の電気設備を備えている事業所,工場,ビル等には電気主任技術者を選任して保安の監督をさせなければならないと定めており,電気主任技術者免状を取得した技術者へのニーズは相変わらず高いものがあります.
電気主任技術者免状は,一定の基準を満たす学歴と実務経験とで認定を受けるか,国家試験に合格するかのいずれかによって取得できます.前者の認定を受ける方法では,取得単位の内容や実務経験の証明などに関する厳しい基準をクリアしなければなりません.しかし,国家試験に関しては,年齢,学歴,実務経験などなんらの制限もなく試験に合格すればすぐに免状が取得できます.免状には第一種,第二種,第三種がありますが,手始めに最も取組み易い第三種電気主任技術者免状を取得し,電気技術者としての地歩を固められることをお勧めします.
本書は、電験第三種の実践的問題を解くために必要となる重要事項および例題を見開きページに掲載し,さらに章末問題と略解を加えました.大きさもポケットサイズとし,乗物の中や職場・学校の休み時間,家庭内などでいつでも手軽に利用できることを目指しています.限られた紙幅を一杯に利用し,少し窮屈なところもありますが,本書収録の重要事項および問題をマスターされれば試験合格に必要な実力を短期間に身に付けることができます.その反面,試験合格のレベル以前の基礎事項については手簿なところがあるかもしれません.本書で不足する部分については,折を見てテキスト,参考書,技術雑誌等により確認していただければ,さらにゆるぎない実力が身につくものと思います.
本書を有効に利用し,見事合格されて電気技術者として社会で活躍されますことを祈念いたします.
2003年5月
目次
第1章 水力発電
1.水力発電所の分類
2.水力学の基礎-1
3.水力学の基礎-2
4.水力学の基礎-3
5.水車設備-1
6.水車設備-2
7.水車設備-3
8.水車の特性
9.水車まわりの現象
10.水力設備
11.揚水発電所
12.電気設備-1
13.電気設備-2
第1章 章末問題
第1章 章末問題略解
第2章 火力発電
1.熱力学の基礎-1
2.熱力学の基礎-2
3.熱力学の基礎-3
4.基本熱サイクル
5.火力発電に関する基本熱サイクル
6.熱効率改善のための熱サイクル
7.汽力発電用燃料
8.燃焼,通風と環境対策-1
9.燃焼,通風と環境対策-2
10.火力発電の熱効率と熱消費率
11.ボイラの種類
12.ボイラの主要付属装置
13.給水関係装置と給水処理
14.蒸気タービンの分類
15.蒸気タービンの構成-1
16.蒸気タービンの構成-2
17.蒸気タービン発電機-1
18.蒸気タービン発電機-2
19.内燃力発電
20.ガスタービン発電
21.コンバインドサイクル発電
22.燃料電池発電
23.熱併給発電(熱電併給),風力発電
24.その他の発電方式
第2章 章末問題
第2章 章末問題略解
第3章 原子力発電
1.原子力発電の基礎
2.原子炉の構成
3.原子炉の分類と核分裂反応の制御
4.発電用原子炉-1
5.発電用原子炉-2
6.核燃料
7.原子力発電の特徴
第3章 章末問題
第3章 章末問題略解
第4章 変電
1.変電所の構成-1
2.変電所の構成-2
3.変圧器-1
4.変圧器-2
5.変圧器の並行運転と負荷分担
6.開閉装置-1
7.開閉装置-2
8.開閉装置-3
9.開閉装置-4
10.調相設備
11.変電所の保護装置-1
12.変電所の保護装置-2
13.変電所の保護装置-3
14.交直変換装置および周波数変換装置
第4章 章末問題
第4章 章末問題略解
第5章 送電
1.送電線と配電線
2.線路定数
3.架空送電線-1
4.架空送電線-2
5.雷害防止対策
6.異常電圧と絶縁協調
7.架空送電線に関する問題点-1
8.架空送電線に関する問題点-2
9.架空送電線の誘導障害
10.架空送電線の着氷雪害
11.フェランチ効果と安定度
12.架空送電線の荷重と負荷係数
13.中性点接地方式
14.地中電線路-1
15.地中電線路-2
16.地中電線路-3
17.故障点の測定(標定)方法
18.ケーブルの劣化判定方法
19.送電線の電圧と電力
20.送電線路の故障計算-1
21.送電線路の故障計算-2
22.送電系統の保護方式
23.電力系統に使用される各種リアクトル
第5章 章末問題
第5章 章末問題略解
第6章 配電
1.配電方式-1
2.配電方式-2
3.電圧降下の計算
4.電圧降下率と電圧変動率
5.配電線路の負荷形態による電圧効果の計算
6.配電線路の電圧調整
7.昇圧器の計算
8.配電線路の電力損失と電力損失率の計算
9.単相3線式配電線の計算
10.電灯・動力共用方式とV結線
11.ループ式配電線の計算
12.架空配電線の構成
13.電線の選定
14.支線の計算-1
15.支線の計算-2
16.配電線路の保護方式
17.その他の保護方式
18.送配電に関する各種の率,係数,全日効率
19.高圧受電装置(キュービクル式受電装置)
第6章 章末問題
第6章 章末問題略解
第7章 電気材料
1.導電材料
2.磁性材料
3.絶縁材料一般および固体絶縁材料
4.気体絶縁材料および液体絶縁材料
5.半導体材料
第7章 章末問題
第7章 章末問題略解