電験三種 法規 考え方解き方
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-501-21270-4 C3054
奥付の初版発行年月:2010年11月 / 発売日:2010年11月下旬
既往問題を徹底分析して、重要な問題を分野ごとに解説。例題は、問題の「考え方」とともに、詳細な「解き方」を掲載。また各章ごとの「重要事項のまとめ」は、知識の整理に役立つ。
国際環境が急激に変化している中で,エネルギーの安定供給や環境への適合が重要な課題となっています。現在,電力供給を合理化・最適化するとともに,クリーンで再生可能なエネルギーを積極的に導入することが進められています。この中において,電気技術はわが国における経済の基礎であり,電気技術に対する社会性・公共性・安全性の要求はより高度化してきています。これらの公共的要請に応えるなど,電気主任技術者の果たすべき役割はますます重要になっています。
第三種電気主任技術者試験では,電圧5万ボルト未満の事業用電気工作物の主任技術者として必要な知識が理論・電力・機械・法規の科目別に出題されます。各科目の解答方式は,マークシートに記入する五肢択一方式です。
本書は,理論・電力・機械・法規の4巻で構成する「電験三種 考え方解き方」シリーズの一冊で,次の点に配慮して執筆・編集をしました。
1.学習をより効果的にするため,各章のはじめに重要な事項をまとめてあります。
2.学習の理解度を上げるため,例題は「考え方」と「解き方」に分けて解説してあります。
3.過去に出題された問題を分析し,これから出題される可能性の高い問題や重要問題を取り上げました。
4. 図や表を多く用いて,視覚的に理解しやすいように工夫しました。
試験に合格するためには,過去の出題を研究して出題傾向を把握し,効率良く学習することが必要です。また,自らが学習計画を立て,スケジュールに従って学習するとともに,繰り返し学習をして,重要事項や出題が予想される内容をまとめてサブノートを作成し,試験前に確認することも大切です。
本書が皆様の電験三種合格の一助となれば望外の喜びです。最後に本書の編集にあたり,お世話になりました東京電機大学出版局の方々にお礼を申し上げます。
2010年10月
著者らしるす
目次
第1章 電気関係法規
重要事項のまとめ
1.1 電気事業法の目的と電気工作物
1.2 技術基準の規定内容と届出
1.3 電気主任技術者の種類と責務
1.4 保安規程
1.5 電気事故報告
1.6 電気工事士法
1.7 電気用品安全法
章末問題
第2章 電気設備技術基準
重要事項のまとめ
2.1 保安原則
2.2 電気供給設備の危険の防止
2.3 供給支障の防止
2.4 電気使用場所の施設
2.5 発電用風力設備
章末問題
第3章 電気設備技術基準の解釈
重要事項のまとめ
3.1 用語の定義(電技を含む)
3.2 電線の接続
3.3 絶縁耐力試験
3.4 接地工事
3.5 電気機械器具の施設
3.6 過電流遮断器等の施設
3.7 発変電所等の施設
3.8 電線路の施設
3.9 支線の施設
3.10 保安工事
3.11 引込線の施設
3.12 地中電線路の施設
3.13 屋内電路の施設
3.14 特殊な場所の施設
章末問題
第4章 電気施設管理
重要事項のまとめ
4.1 水力発電所の運用計算
4.2 需用率の計算
4.3 力率改善の計算
4.4 変圧器の効率計算
4.5 負荷持続曲線の計算
4.6 電線路の計算
4.7 高圧受電設備の種類と構成
4.8 高圧受電設備の保護
4.9 高圧受電設備の保守・運用
4.10 高調波とその対策
章末問題
章末問題の解答
索引
関連リンク
・正誤表