OfficeXP版 学生のための情報リテラシー
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-501-53630-5(4-501-53630-6) C3004
奥付の初版発行年月:2003年07月 / 発売日:2003年07月下旬
好評「学生のための情報リテラシー」改訂版
まえがき
リテラシーという言葉は,「読み,書き,そろばん」という誰でも持っている基本的な能力を意味する言葉である.情報リテラシーは,「読み,書き,そろばん」という基本的な能力と同じように,パソコンによる情報処理能力を持つということである.
少し前に,IT革命という言葉がマスコミをにぎわした.IT(Information Technology)すなわち情報技術を使って,社会のシステムを変えていこうという動きである.この頃,政府も景気回復の柱として推進し始め,今日では,情報技術を中心として大きく社会が変わってきた.
このような社会において,パソコンの利用方法を学び情報処理の技術を待たないと,必要な情報を得られず,主食にも影響するなど社会生活において大きな不利益を被ることになる.すなわち,ディジタルデバイド(情報格差)を生じることになる.
すでにパソコンを所有し,インターネットを使って電子メールで情報のやりとりをしている学生諸君も多いと思う.しかし,それだけに止まらず,情報リテラシーについて系統的に学習するは大切である.
本書では,大学や専門学校を卒業し,社会に出て仕事に携わるときに必要なパソコンによる情報処理技術についてまとめたもので,MS-Officeを中心として,次の項目から構成されている.
第1章 情報化社会と情報リテラシー
第2章 パソコンの構成とソフトウェア
第3章 パソコンの基本操作
第4章 Wordによる文書の作成
第5章 Excelによる計算表とグラフの作成
第6章 PowerPointによるプレゼンテーション
第7章 インターネットの利用
第8章 Accessによるデータベース
これだけマスターすれば,パソコンを使った情報処理ができるであろう.紙数に制限があるため個々の項目については,割愛した部分も多いが,これについては他書で学習し,パソコンを使いこなせるようにしていただきたい.
本書は,大学や専門学校における情報リテラシーのテキストとして作成したものであるが,情報リテラシーの独習書としても使えるように配慮した.本書により情報リテラシーについて学習し,パソコンを使いこなし,仕事に役に立てていただきたい.
本書の執筆を勧めていただいた東京電機大学出版局編集課長植村八潮さん,および編集の労を執っていただいた松崎真理さんに心からの感謝の意を表したい.
平成15年6月
著者しるす
目次
CHAPTER 1 情報化社会と情報リテラシー
1・1 工業化社会から情報化社会へ
1・2 情報化社会の問題点
1 情報化社会とプライバシー保護
2 コンピュータ犯罪
3 コンピュータ使用と健康
4 著作権の保護
1・3 情報リテラシーとは
1 データ収集能力
2 データを加工する能力
3 情報発信能力
CHAPTER 2 パソコンの構成とソフトウェア
2・1 パソコンの基本構成
1 パソコンの基本構成
2 プロセッサ
3 メインメモリ
4 キャッシュメモリ
5 補助記憶装置
6 入力装置
7 出力装置
2・2 ソフトウェアの概要
1 ハードウェアとソフトウェア
2 ソフトウェアの種類
3 Windows
2・3 MS-Office
1 日本語ワープロ——Word
2 表計算ソフト——Excel
3 プレゼンテーションソフト——PowerPoint
4 データベースソフト——Access
CHAPTER 3 パソコンの基本操作
3・1 Windowsとアプリケーションソフトの起動・終了
1 Windowsの起動
2 Windowsの初期画面
3 アプリケーションソフトの起動
4 アプリケーションソフトの終了
5 Windowsの終了
3・2 ウィンドウの基本操作
1 ウィンドウの最大化・最小化と復元
2 ウィンドウのサイズの変更
3 ウィンドウからはみ出した部分を見る
4 ウィンドウの移動
5 アクティブウィンドウと非アクティブウィンドウ
CHAPTER 4 Wordによる文書作成
4・1 Wordの画面
4・2 簡単な文書の作成
1 文字の入力
2 連文節変換による文の入力
3 文書の修正
4・3 コマンドの使い方・文書の印刷・保存
1 コマンドの使い方
2 文書の印刷
3 文書の保存
4 保存文書を開く
4・4 文字入力と編集
1 記号と文字の入力
2 文字のサイズ・フォント・飾りの指定
4・5 知っていると便利な機能
1 ページの設定
2 印刷
3 単語の登録
4 飾り文字と写真の貼り付け
演習問題
CHAPTER 5 Excelによる計算表とグラフの作成
5・1 簡単な計算表の作成
1 Excelの画面
2 データの入力・修正・消去
3 計算
4 計算表の保存・印刷・読み込み
5 簡単な関数計算とコピー
6 セルのコピー
7 計算表の形式の調整
5・2 表計算のテクニック
1 データの入力
2 コピーと移動
3 行と列の挿入
4 セルの絶対参照
5 行の高さ・列幅・セルの書式・罫線の変更
6 セルの結合と解除
7 関数の使い方
8 印刷の設定
9 シートのコピーとシート名の変更
10 ウィンドウ枠の固定
5・3 Excelの応用
1 並べ替え
2 レコードの検索
3 レコードの抽出
4 グラフの作成
5 ExcelとWordの連携
演習問題
CHAPTER 6 PowerPointによるプレゼンテーション
6・1 プレゼンテーションの概要
1 プレゼンテーションとは
2 プレゼンテーション資料作成の留意点
3 PowerPointの概要
6・2 スライドの作成
1 PowerPointの画面
2 タイトルスライドの作成
3 フォントの変更
4 スライドの追加
5 スライドショーによる実行
6 スライドの操作
6・3 いろいろなスライドの作成
1 組織図の作成
2 表の作成
3 グラフの作成
4 Excelの表とグラフの貼り付け
5 飾り文字と写真の挿入
6・4 プレゼンテーションの表示効果
1 画面切り替え
2 アニメーションの設定
3 CDの音楽の追加
4 アニメーションにサウンドを追加
6・5 説明資料の作成
1 配付資料の作成
2 ノートの作成
演習問題
CHAPTER 7 インターネットの利用
7・1 インターネットの概要
1 コンピュータネットワーク
2 インターネット
3 インターネットの接続方法
7・2 ウェブページの閲覧
1 ウェブページ
2 ウェブページ閲覧の方法
3 URLによる検索
4 カテゴリ検索
5 キーワード検索
6 ウェブページのデータのコピー
7 ウェブページのデータの保存
7・3 電子メールの送受信
1 電子メールの仕組み
2 電子メールソフトの画面
3 電子メールの送信
4 電子メールの受信
5 電子メールの返信
6 ファイルの添付
7 アドレス帳の使い方
7・4 ウェブページの作成の基礎
1 HTML言語とは
2 ウェブページ作成の手順
3 HTML文書の構造
4 各種の要素
5 HTML文書の入力とウェブページの確認
7・5 テキストを使ったウェブページ
1 段落と改行
2 文字の大きさと文字色
3 文字の装飾と文字位置の指定
4 水平線の引き方
5 表の作成
7・6 いろいろなウェブページの作成
1 画像の貼り付け
2 ハイパーリンク
3 ウェブページの背景の変更
演習問題
CHAPTER 8 Accessによるデータベース
8・1 Accessの構成
8・2 テーブルの作成
1 空のデータベースの作成
2 テーブルの作成
3 ふりがなと住所入力支援
4 フィールドの追加
5 列幅の変更
6 データの入力
8・3 データベースの取り扱い
1 レコードの並べ替え
2 レコードの検索
3 レコードの抽出
4 テーブルの印刷
8・4 クエリ
1 クエリとリレーションシップ
2 選択クエリ
3 リレーションシップ
4 クエリでの並べ替えと抽出
8・5 フォームの作成
1 フォームの概要
2 フォームの作成
8・6 レポートの作成
1 レポートとは
2 レポートの作成
演習問題
索引