ものと人間の文化史181
和紙植物
有岡 利幸:著
四六判 318ページ 上製
価格:3,410円 (消費税:310円)
ISBN978-4-588-21811-8(4-588-21811-5) C0321
奥付の初版発行年月:-0001年11月 / 発売日:2018年09月上旬
価格:3,410円 (消費税:310円)
ISBN978-4-588-21811-8(4-588-21811-5) C0321
奥付の初版発行年月:-0001年11月 / 発売日:2018年09月上旬
内容紹介
和紙の歴史については多くの著述があるが、その原木である雁皮(ガンピ)、三椏(ミツマタ)、楮(コウゾ)という三種の植物について書かれたものは極めて少ない。本書は、紙が漉かれ始めた奈良時代以降から現代まで、これら原木の育成から伐採、皮剝ぎまでの工程を中心に、生産者たちの苦闘の歴史を描き、生産地の過疎化・高齢化、野生獣による被害の問題にもおよんで和紙の未来に警鐘を鳴らす。
著者プロフィール
有岡 利幸(アリオカ トシユキ)
1937年、岡山県に生まれる。1956年から1993年まで大阪営林局で国有林における森林の育成・経営計画業務などに従事、1993~2003年3月まで近畿大学総務部総務課に勤務。2003年より2009年まで(財)水利科学研究所客員研究員。1993年第38回林業技術賞受賞。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
まえがき
第一章 高品質和紙を生む雁皮
第二章 雁皮紙を漉く村とその姿
第三章 耐久性抜群の和紙を生む三椏
第四章 局紙用三椏栽培の繁栄と衰退
第五章 三椏栽培と芳香ある美花の鑑賞
第六章 楮でつくる布
第七章 近世の楮紙郷と支配藩財政
第八章 楮栽培の普及と近年の衰退
参考文献
あとがき