福澤諭吉と桃太郎 明治の児童文化
桑原三郎:著
A5判 396ページ 上製
価格:5,126円 (消費税:466円)
ISBN978-4-7664-0621-4(4-7664-0621-4) C1091
奥付の初版発行年月:1996年02月
価格:5,126円 (消費税:466円)
ISBN978-4-7664-0621-4(4-7664-0621-4) C1091
奥付の初版発行年月:1996年02月
内容紹介
赤本豆本の桃太郎から日本国の桃太郎へ変わる過程、明治初期のキリスト教の子供向け啓蒙書、明治 6 年「小学読本」の野球の挿絵等、文明開化期の日本の児童文化、児童文学について幅広く紹介している。
桑原三郎(くわばら さぶろう)
1926年群馬県生まれ。1948年慶應義塾大学文学部心理学科卒業。慶應義塾幼稚舎教諭,慶應義塾大学文学部講師を経て,1990年白百合女子大学児童文学学科教授。1998年3月退職。日本児童文芸家協会顧問,慶應義塾福澤研究センター顧問。文学博士。
著書に『諭吉 小波 未明』(慶應義塾大学出版会,1979),『福澤諭吉と桃太郎』(慶應義塾大学出版会,1996),『児童文学の故郷』(岩波書店,1999),『随想集,下湧別村』(慶應義塾大学出版会,1999),編著に『鈴木三重吉童話全集』全10巻(文泉堂書店,1975),『日本児童文学名作集』(岩波文庫,1994),『小川未明童話集』(岩波文庫,1996),訳書にW. オードリー『機関車トーマス』シリーズ 全26巻(ポプラ社,1973)などがある。
目次
福澤諭吉と桃太郎
「ひゞのをしへ」の読者
「ひゞのをしへ」から『稚児話の友』までの二年間
福澤の子供本に於る国の思想の教育
『童蒙教草』の原本
福澤先生における〝滋〟の探求
田中義廉の「小學讀本」とウィルソン・リーダー
イソップの変容
少年向きジャーナリズムの勃興
近代児童出版を育てた人々
小学唱歌の登場
初期の創作児童文学について
若松賤子の「小公子」
巖谷小波について
巖谷小波と御伽草子
巖谷小波の痛みと楽天主義
巖谷小波のお伽噺
泉鏡花の童話「金時計」ほか
ラフカディア・ハーンの「若返りの泉」
私の児童文学研究