パシフィック・ウェイ フィジー大統領回顧録
B7 424ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-0809-6(4-7664-0809-8) C0023
奥付の初版発行年月:2000年08月 / 発売日:2000年08月上旬
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-0809-6(4-7664-0809-8) C0023
奥付の初版発行年月:2000年08月 / 発売日:2000年08月上旬
内容紹介
フィジーの国民的指導者で、1970年にフィジーを独立に導き、以来20数年の長きにわたって太平洋諸島のリーダーとして君臨したカミセセ・マラの自伝。太平洋諸島の政治・外交史の第一級資料。
[著者]
カミセセ・マラ(Ratu Sir Kamisese Mara)
1920年,フィジーの伝統高位家系の長男として生まれ,ニュージーランド,イギリスで教育を受けた。地方行政官に任命されて以来,フィジーの近代化に努め,70年の独立から総選挙で敗北する87年まで首相。後にクーデターが起こり新政権が崩壊,再び暫定政府の首相に戻された。92年,正式政府の発足にあたり政界を引退するが,共和制に移行した新政府の初代大統領に指名された。近隣島嶼国を束ね,地域国際機関の設立にリーダーシップを発揮し,太平洋の巨人と呼ばれた。
[訳者]
小林 泉(こばやし いずみ)
大阪学院大学国際学部教授・(社)太平洋諸島地域研究所理事。1948年生まれ。1971年東京農業大学卒業。博士(農業経済学)。主要著作に『太平洋島嶼諸国論』(東信堂,1994年)など。
東 裕(ひがし ゆたか)
苫小牧駒澤大学国際文化学部助教授・(社)太平洋諸島地域研究所主任研究員。1954年生まれ。1988年早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学。主要著作に「国民国家形成と憲法—フィジー諸島共和国の場合—」『近代憲法への問いかけ』(成蹊堂 1999年)など。
都丸 潤子(とまる じゅんこ)
神戸大学大学院国際協力研究科助教授。1963年生まれ。1992年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。1997年オックスフォード大学大学院政治学部国際関係論学科博士号(国際関係論)取得。主要論文に「フィジーにおける先住民,植民統治者,労働移民』(『国際政治』第109号,1995年)など。
目次
私の血筋
幼年時代
医学への道
突然のオックスフォード留学
地方行政官としての帰還
中央行政への参加
自治政府に向かって
憲法制定会議とその後
英連邦諸国歴訪
国内外での称号拝受
独立への道
独立国家への秒読み
外交政策の模索
民族融和国家に向けて
敗北と政権復帰
英連邦首脳会議
砂糖産業の拡大
太平洋の国際機関
挙国一致内閣の提唱
八〇年代政治と選挙の敗北
軍事クーデター
国家再建への使命
任務遂行
〔付 録〕
カミセセ・マラ年譜
ワカヤ島書簡の原文
植民地大臣報告書
国連総会演説
太平洋の潮流
フィジー農業学校での卒業祝辞
故ラトゥ・サー・ペナイア・ガニラウ大統領への賛辞
フィジーの選挙制度の変遷と近年の政治動向について 東 裕
フィジー語辞典