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金融資産市場論Ⅱ

慶應義塾大学経済学部 現代金融論講座4
金融資産市場論Ⅱ

四六判 276ページ 並製
価格:2,530円 (消費税:230円)
ISBN978-4-7664-1754-8 C3033
奥付の初版発行年月:2010年07月 / 発売日:2010年07月下旬

内容紹介

米国金融危機後の金融市場の変化を語る。
▼米国金融危機後の金融市場を取り巻く環境の変化、それぞれの金融業態の行動について、各金融業界の専門家による講義を収録。金融資産市場でのプレーヤー、政策当局、金融活動を営む企業・個人の動きに焦点をあてて解説する。
▼金融に興味のある学生、ビジネスパーソンが、最近の金融市場の動きを理解するのに、格好の著書。


【編者】

吉野直行(よしの なおゆき)

 慶應義塾大学経済学部教授

 金融庁金融研究研修センター長

 専攻 金融・財政政策、マクロ経済政策の実証的研究


藤田康範(ふじた やすのり)

 慶應義塾大学経済学部教授

 専攻 経済政策、経済理論


 
【著者】(掲載順。役職は講座開講時のものと、変更のある場合には、現在の役職も記してあります。) 

藤井健司(ふじい けんじ) みずほ証券株式会社リスク統括部長/現在、同社グローバルリスク管理グループ副グループ長・リスク統括部長

山川敦子(やまかわ あつこ) 野村ホールディングス株式会社コーポレート・シティズンシップ推進室長/現在、野村證券株式会社本店法人営業部次長

山本 淳(やまもと じゅん) みずほ総合研究所株式会社調査本部経済調査部シニアエコノミスト/現在、株式会社みずほコーポレート銀行業務管理部金融・公共法人業務管理室総括チーム次長

浦西友義(うらにし ともよし) 株式会社東京証券取引所常務執行役員/現在、同取引所常務取締役

板垣 大(いたがき はじめ) 野村證券株式会社アセット・ファイナンス部長

田邉昌徳(たなべ まさのり) 預金保険機構理事

伊藤 豊(いとう ゆたか) 株式会社東京証券取引所グループ経営企画部企画統括役/現在、株式会社TOKYO AIM取引所COO

代田豊一郎(しろた とよいちろう) 日本銀行調査統計局マクロモデル担当/現在、金融機構局経営分析担当

目次

第一章 二〇〇八年の金融危機と金融機関リスク管理(藤井健司)
 はじめに
 一 二〇〇八年の金融危機
 二 二〇〇七年後半のサブプライム問題
 三 グローバルな金融危機への展開

第二章 企業とCSR−企業の社会的責任(山川敦子)
 はじめに
 一 ビジネスで求められる資質とCSR
 二 CSRを具体例で考察する
 三 CSRと倫理規範
 四 会社は誰のものなのか
 五 企業としてのCSRの進め方

第三章 国際金融危機と金融市場の動向(山本 淳)
 一 昨今における金融市場の動向
 二 近年の世界経済の好調を支えてきたもの
 三 最大の資本輸入国としての米国
 四 債務拡大と証券化スキーム

第四章 米国金融危機・日本バブル崩壊・世界恐慌−原因・トリガー・対策(浦西友義)
 はじめに
 一 現代の金融危機
 二 日本のバブル形成
 三 一九二九年の大恐慌
 四 金融危機への対策

第五章 「不動産投資銀行ビジネス」(板垣 大)
 一 ストラクチャード・ファイナンス概観
 二 不動産の証券化

第六章 預金保険制度(田邉昌徳)
 はじめに
 一 預金保険のおおまかな仕組み
 二 預金保険がつくられた歴史の経緯
 三 今回の金融危機
 四 金融機関の破たんとその中での預金保険の役割
 五 危機対応のあり方

第七章 東京証券取引所の戦略(伊藤 豊)
 一 東京証券取引所の概要
 二 東京証券取引所の課題
 三 プロ向け新市場の創設に向けて
 四 排出量取引市場の創設について

第八章 マクロ経済モデル−基本構造とその役割(代田豊一郎)
 はじめに
 一 マクロ経済モデル及び金融政策運営の概要
 二 マクロ経済モデルの具体像
 三 マクロ経済モデルで何ができるのか
 四 マクロ経済モデルを使っていく上での留意点
 おわりに


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