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人と学問高橋誠一郎 

高橋誠一郎  人と学問

四六判 232ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-1755-5 C0033
奥付の初版発行年月:2010年07月 / 発売日:2010年07月下旬

内容紹介

経済学者・高橋誠一郎の「人と学問」を描く。
▼経済学者・高橋誠一郎生誕125年を記念して慶應義塾大学経済学部が行った連続講演会「高橋誠一郎—人と学問」の講演録を中心に書籍化。他に歿後25年記念講演、三田演説会での高橋に触れた講演も収録。
▼経済学のみならず、浮世絵コレクター、演劇人、文学者、文部大臣としての高橋の姿を、高橋の足跡に精通した斯界の第一人者たちが活き活きと描き出す。


【編者】

塩澤修平(しおざわ しゅうへい)

慶應義塾大学経済学部教授。1955年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。ミネソタ大学大学院修了。Ph.D. in Economics。専門は理論経済学。2001年〜2003年内閣府国際経済担当参事官、2005年〜2009年慶應義塾大学経済学部長。主著:『現代金融論』(創文社、2002年)、『説得の技術としての経済学』(勁草書房、2008年)



【執筆者】

渡辺 保(わたなべ たもつ)

演劇評論家。1936年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。東宝入社ののち執筆活動に入る。淑徳大学教授、放送大学教授を歴任。主著:『女形の運命』(紀伊國屋書店、1974年)、『黙阿弥の明治維新』(新潮社、1997年)、『江戸演劇史』上下(講談社、2009年)。



犬丸 治(いぬまる おさむ)

演劇評論家。1959年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。歌舞伎学会運営委員。主著:『市川新之助論』(講談社現代新書、2003年)、『天保十一年の忠臣蔵 鶴屋南北『盟三五大切』を読む』(雄山閣、2005年)、『歌舞伎座を彩った名優たち−遠藤為春座談−』(編・註。雄山閣、2010年)。



内藤正人(ないとう まさと)

慶應義塾大学文学部准教授。慶應義塾大学アート・センター副所長。1963年生まれ。慶應義塾大学文学部史学科国史学専攻卒業。同大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。博士(美学)。専門は日本美術史。主著:『浮世絵の歴史』[共著](美術出版社、1998年)、『浮世絵再発見』(小学館、2005年)。



佐藤禎一(さとう ていいち)

東京国立博物館名誉館長、国際医療福祉大学大学院教授・学事顧問。1941年生まれ。京都大学法学部卒業。博士(政策研究)。文部事務次官、日本学術振興会理事長、ユネスコ代表部特命全権大使等を歴任。主著:『我が国の教育改革の軌跡と世界の動き』(国立情報学研究所、2001年)、『文化と国際法』(玉川大学出版部、2008年)



猪木武徳(いのき たけのり)

国際日本文化研究センター所長。1945年生まれ。京都大学経済学部卒業。マサチューセッツ工科大学大学院修了。Ph.D.in Economics。大阪大学経済学部教授を経る。専門は労働経済学、経済思想、現代日本経済史。主著:『経済思想』(岩波書店、1987年)、『日本の近代(7)経済成長の果実』(中央公論新社、2000年)。



坂本達哉(さかもと たつや)

慶應義塾大学経済学部教授。1955年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。専門は社会思想史、18‐9世紀のイギリス思想。2005年〜2009年慶應義塾常任理事。主著:『ヒュームの文明社会—勤労・知識・自由—』(創文社、1995年)、『黎明期の経済学』[編著](日本経済評論社、2005年)。



福岡正夫(ふくおか まさお)

慶應義塾大学名誉教授。1924年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。経済学博士。1960年慶應義塾大学経済学部教授。慶應義塾大学経済学部長、同大学院経済学研究科委員長、慶應義塾常任理事を歴任。専門は理論経済学。主著:『一般均衡理論』(創文社、1979年)、『貨幣と均衡』(創文社、1992年)、『均衡分析の諸相』(岩波書店、2007年)



丸山 徹(まるやま とおる)

慶應義塾大学経済学部教授。1949年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科修士課程修了。経済学博士。専門は函数解析学、数理経済学。主著:『積分と函数解析』(シュプリンガー東京、2006年)、『新講経済原論』第二版(岩波書店、2006年)。



高橋誠一郎(たかはし せいいちろう)略歴

1884(明治17)年新潟に生まれる。1898(明治31)年慶應義塾普通科入学。1908(明治41)年慶應義塾大学政治科卒。1914(大正3)年慶應義塾大学部理財科(現在の大学経済学部)教授に就任し、経済原論・経済学史を講ずる。以来、1978(昭和53)年まで三田で講義を続け、義塾における経済学研究の礎を築いた。慶應義塾長代理、文部大臣、日本藝術院院長、国立劇場会長等を歴任。1979年文化勲章受章。1982(昭和57)年2月9日逝去。『重商主義経済学説研究』をはじめとする経済学上の主著は『高橋誠一郎経済学史著作集』(全4巻)にまとめられ、また愛着の深かった浮世絵については『浮世絵二百五十年』および『高橋誠一郎コレクション・浮世絵』(全7巻)、その他多くの随筆集がある。

目次

はじめに    塩澤修平
       
文学者としての高橋誠一郎    渡辺 保

演劇人・高橋誠一郎——観客として・先導者として    犬丸 治

高橋先生と浮世絵コレクション    内藤正人

高橋誠一郎と戦後の文教行政    佐藤禎一

高橋誠一郎からみた福澤諭吉    猪木武徳

社会思想史家としての高橋誠一郎    坂本達哉
 
高橋先生の経済原論    福岡正夫

スミス以前の経済学    丸山 徹

編者・講演者紹介
高橋誠一郎略歴


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