日本法制史講義ノート【第2版】
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-1986-3 C3032
奥付の初版発行年月:2012年10月 / 発売日:2012年10月上旬
「日本法制史を学ぶ道しるべ」第2版!
▼「古代」から明治時代を終点とする「近代」までの、各時代の代表的な「法典」を取り上げ、歴史的背景に言及しつつ、編纂経緯・編纂関係者・内容に係る必須の要点を列記しまとめあげた日本法制史の入門書、第2版!
目次
はじめに
凡例
第1章 古 代
Ⅰ 上古における「つみ」
1. 「天津罪」と「国津罪」
2. 上古の社会における天津罪・国津罪以外の「罪」の存在
3. 罪と祓
Ⅱ 十七条憲法
1. 十七条憲法制定とその歴史的背景
2. 十七条憲法
Ⅲ 大化改新詔
1. 大化改新とその歴史的背景
2. 改新詔
Ⅳ 律令
1. 律令
2. 律令と国家組織・官制度・内容(刑罰規定を中心として)
第2章 中 世
Ⅰ 中世とは何か
1. 荘園制の生成と展開
2. 封建制
3. 鎌倉幕府における御恩と奉公
4. 中世国家論
Ⅱ 鎌倉幕府の成立と統治機構
1. 幕府の成立時期をめぐる議論(幕府の本質をどのように理解するか)
2. 統治機構(中央)
3. 統治機構(地方)
Ⅲ 「御成敗式目」の成立と内容
1. 成立過程と特徴
2. 主要条文
3. 追加法
Ⅳ 鎌倉幕府の裁判
1. 裁判の分類
2. 所務沙汰
3. 裁許状を読み直す
Ⅴ 室町幕府法の特質
1. 建武式目と追加法
2. 権力二元性論
3. 半済令
4. 御前沙汰
5. 守護領国制
Ⅵ 戦国期・織豊期の法
1. 分国法
2. 織豊政権の法
第3章 近 世
Ⅰ 江戸の法一般
1. 江戸時代の法に関する基礎知識
2. 幕府法
Ⅱ 江戸の刑罰
1. 「公事方御定書」
2. 刑事裁判
3. 幕府法の行刑
Ⅲ 江戸の民事
1. 出入筋での裁判
2. 江戸の家族関係
第4章 近 代
Ⅰ 国家機構の変遷
1. 国家機構の変遷
2. 法を司る機関
Ⅱ 刑法を素材とする法典近代化
1. 近代法体系整備の必要性
2. 仮刑律
3. 新律綱領
4. 改定律例
5. 明治15年刑法(旧刑法)
Ⅲ 刑事手続法の近代化
1. 統一法典の不存在
2. 組織の整備
3. 手続法の整備
Ⅳ 刑罰と処遇
1. 刑罰の変遷
2. 処遇に関する主な法令
Ⅴ 憲法の制定
1. 「政体書」
2. 民撰議院設立建白書
3. 「漸次立憲政体樹立の詔」
4. 元老院国憲案
5. 私擬憲法草案
6. 憲法大綱領(岩倉具視)
7. 明治憲法の制定
Ⅵ 民事法の整備
1. 明治初期の民事裁判準則
2. 「旧民法」公布
3. 「民法典論争」「商法典論争」
4. 論争の行方