井筒俊彦全集第十二巻
アラビア語入門
価格:8,580円 (消費税:780円)
ISBN978-4-7664-2082-1 C3310
奥付の初版発行年月:2016年03月 / 発売日:2016年03月中旬
井筒俊彦のもう一つの真骨頂である言語論集(1939-55)。
▼井筒哲学の根底を築く、言語へのまなざしが窺える一冊。
▼代表作「アラビア語入門」ほか、「アッカド語」「ヒンドスターニー語」などを収録。
▼月報執筆は、上田閑照(宗教哲学者)、斎藤慶典(哲学研究者)、池内恵(アラブ研究者)各氏。
井筒 俊彦(イヅツ トシヒコ)
1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。
木下 雄介(キノシタ ユウスケ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
1957年東京都生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年東京都立大学大学院博士課程満期退学。フランス文学・イスラーム哲学専攻。
主要業績:「不可解なペニュルチエーム ―― マラルメの散文詩『類推の魔』について」(『東京都立大学人文学報』1984年)、「イブン・シーナーの魂論」(『イスラーム哲学とキリスト教中世』I、岩波書店、2011年)、イブン・シーナー『魂について』(翻訳、知泉書館、2012年)等。
【著者】
井筒 俊彦(いづつ としひこ)
【解題・索引】
木下 雄介(きのした ゆうすけ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
目次
凡 例
一九五〇年
アラビア語入門
一九三九年
新刊紹介〔『言語研究』 第一号〕
新刊紹介〔『言語研究』 第二号〕
最近のアラビア語学
アッカド語の -ma構文について
新刊紹介〔『言語研究』 第四号〕
一九四〇年
新刊紹介〔『言語研究』 第六号〕
一九五二年
ヒンドスターニー語
一九五五年
アラビア語
解 題 木下雄介
『アラビア語入門』 索引
索引(『アラビア語入門』 以外の著作)