フランス・ユダヤの歴史(上) 古代からドレフュス事件まで
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-7664-2360-0 C3022
奥付の初版発行年月:2016年08月 / 発売日:2016年08月下旬
▼追放、居住許可、移民、難民・・・絶えざる人の流れに彩られた「フランス・ユダヤ」の道程を語り下ろす、2000年の歴史絵巻、全2巻!
▼上巻では、中世のラシによる聖典注解、旧体制下のボルドー、アヴィニョン、アルザス・ロレーヌに花開いたユダヤ教文化、市民としての〈解放〉を見た「革命期」をへて、19世紀末のドレフュス事件まで、異文化の相克とアイデンティティー構築の過程をたどる。
菅野 賢治(カンノ ケンジ)
1962年、岩手県生まれ。パリ第10(ナンテール)大学博士課程修了。東京理科大学理工学部教授。専門はフランス語フランス語圏文学、ユダヤ研究。
著書に『ドレフュス事件のなかの科学』(青土社、2002年)ほか。訳書にレオン・ポリアコフ『反ユダヤ主義の歴史』(全五巻、筑摩書房、2005-2007年)、ヤコヴ・M・ラブキン『トーラーの名において ―― シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(平凡社、2010年)、同『イスラエルとは何か』(平凡社、2012年)ほか。
目次
序 ―― フランス史のなかの〈ユダヤ〉、ユダヤ史のなかの〈ツァレファト〉
第1部 前 = 国境的世界
第1章 前 史
第2章 ラシの閃光
第3章 キリスト教世界の思春期 ―― 第一回十字軍から一三九四年の
追放令まで
第4章 「美しき殉教」 ―― トロワの詩文
第5章 「プロヴィンツィア」のユダヤ教世界
第6章 「教皇のユダヤ教徒」
第7章 「新キリスト教徒」の流入
第8章 「新キリスト教徒」の末裔たち
第9章 アルザス・ロレーヌのユダヤ教世界
第2部 〈大革命〉からドレフュス事件まで
第10章 フランス革命期
第11章 ナポレオン体制
第12章 新しいユダヤ教精神 ―― 王政復古、七月王政
第13章 伝統と改革 ―― 第二共和政と第二帝政
第14章 アルジェリア
第15章 同化と異化 ―― 第三共和政前期
第16章 ドレフュス事件
第17章 〈聖地〉をめぐって
参考文献一覧【上巻】
図表出典一覧【上巻】