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折口信夫 秘恋の道

折口信夫 秘恋の道

四六判 480ページ 上製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-2532-1 C0095
奥付の初版発行年月:2018年09月 / 発売日:2018年09月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

▼魂を乞う、〈恋〉の人――

学問と創作を稀有なかたちで一体化させた、折口信夫。
かれの思考とことばには、燃えさかる恋情が隠されていた。
大阪の少年時代から、若き教師時代、そして晩年まで、
歓びと悲しみに彩られた人生をたどる、渾身の評伝/物語。

「折口の主題には恋が大きくそびえ立つ。そのことばの隅々にも恋情がたゆたう。
思考にふくよかな実感と肉感がかよう。人生の大半を埋め尽くす、
烈しく純な恋慕の経験の影だ。
ならばぜひとも書かなければなるまい、折口信夫のひそかに望んだ折口信夫論を。
恋愛小説の形をとり、折口信夫の学問と創作の鍵をあきらかにする論を。」(「あとがき」より)

著者プロフィール

持田 叙子(モチダ ノブコ)

1959年東京生まれ。近代文学研究者。国学院大学兼任講師、毎日新聞書評担当者、三田文学理事。
慶應義塾大学大学院修士課程修了、国学院大学大学院博士課程単位取得修了。1995~2000年『折口信夫全集』(中央公論社)の編集・校訂・解題執筆をおこなう。『荷風へようこそ』(慶應義塾大学出版会、2009年)で第31回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞。他の著作に、『折口信夫 独身漂流』(人文書院、1999年)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店、2009年)、『泉鏡花 百合と宝珠の文学史』(慶應義塾大学出版会、2012年)、『歌の子詩の子、折口信夫』(幻戯書房、2016年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章 恋の宿命  
第一章 痣(あざ)ある子 
第二章 名と家と、生殖の苦と  
第三章 内なる女性の魂、えい叔母  
第四章 あかしやの花の恋  
第五章 歴史家への志  
第六章 炎の帝都へ  
第七章 霊と肉  
第八章 劇作への夢  
第九章 先 生  
第十章 帰 郷  
第十一章 大阪ダイナマイト  
第十二章 わが魂の舟  
第十三章 新しい波  
第十四章 愛の家  
第十五章 最高に純粋だった頃  
第十六章 流動あるのみ  
第十七章 清志恋ひし  
第十八章 恋愛と写生――海やまのあひだ  
第十九章 激 震  
第二十章 たぶの森から来た若者  
第二十一章 多情多恨  
第二十二章 魂の小説  
第二十三章 恋の灯を継ぐ  
終章 秘恋の道  

 あとがき  
 主要参考文献  
 初出一覧


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