慶應義塾大学東アジア研究所講座
激動の朝鮮半島を読みとく
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-2874-2 C3031
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年02月下旬
紆余曲折をたどる日韓関係や、容易に先が読めない北朝鮮の動向をどうとらえるべきか。
政治・外交安保・経済・社会の各分野の第一人者たちが、今後を見通す材料を提供する。
さまざまな問題を抱える日韓関係や容易に動向が読めない北朝鮮への関心は高い。韓国と北朝鮮の両国について、政治・外交安保・経済・社会の各分野に精通する専門家が、表層的・煽動的なメディアの報道では見えてこないこれまでの両国の国内情勢、ポスト安倍時代の日本との関係の方向性を予測する。
西野純也(ニシノ ジュンヤ)
慶應義塾大学法学部教授。専門分野:東アジア国際政治、現代韓国朝鮮政治、日韓関係。
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得、延世大学大学院博士課程修了、政治学博士。
主要著作に『朝鮮半島の秩序再編』(共編著、慶應塾大学出版会、2013年)、『冷戦後の東アジア秩序―秩序形成をめぐる各国の構想』(共著、勁草書房、2020年)など。
目次
はじめに(西野 純也)
第1章 「ろうそく革命」後の韓国政治――文在寅政権の回顧と尹錫悦政権の課題(西野 純也)
第2章 文在寅政権の安保戦略の展開(朴 榮 濬)
第3章 日韓関係の現状分析と未来の展望(李 元 徳)
第4章 変化する韓国社会――コロナ危機で加速する少子高齢化(金 香 男)
第5章 金正恩政権の権力構造の変遷(平井 久志)
第6章 金正恩政権の外交戦略と日本(朴 正 鎮)
第7章 米朝協議と「朝鮮半島非核化」概念――「非核地帯化」への回帰(倉田 秀也)
第8章 北朝鮮経済における「連続と断絶」――歴代「路線」を通じた動態的把握の試み(飯村 友紀)
第9章 金正恩時代の経済改革――政権の正統性を支える「人民大衆第一主義政治」(三村 光弘)