ヒマラヤの森はなぜ守られたのか インド・ウッタラーカンド州における森林パンチャーヤトの資源管理
長濱 和代:著
A5判 220ページ 並製
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7985-0341-7 C3061
奥付の初版発行年月:2022年12月 / 発売日:2022年11月中旬
価格:2,970円 (消費税:270円)
ISBN978-4-7985-0341-7 C3061
奥付の初版発行年月:2022年12月 / 発売日:2022年11月中旬
内容紹介
森林資源の減少と解決に向けて、参加型森林管理の重要性が指摘されており、本書ではその事例として、森林面積が増加に転じているインドにおける森林パンチャーヤト(森林に関わる住民自治組織)に注目する。著者はヒマラヤ山麓に位置するウッタラーカンド州での地域研究により、その制度や組織、住民参加の面から、課題について論じる。森林パンチャーヤトは、英国による植民地時代に「開発組織」として内発的に組織されたこと、細やかな管理規則と利用が定められた村落では住民の長年の経験によって蓄積されてきた知識が持続的森林管理につながること、森林管理への住民参加には意思決定の場、管理活動、管理プラン作成という3段階の参加があること、森林管理委員等の代表的な立場であることが意思決定の参加を高めること、さらに女性と森林と関わりについて考察している。
著者プロフィール
長濱 和代(ナガハマ カズヨ)
愛知教育大学教育学部数学科卒業。
筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。
東京大学大学院新領域創成科学研究科単位取得退学。
博士(農学、筑波大学)
東京都小学校教員(荒川区・足立区)を経て、
現在、日本経済大学経営学部教授、東京大学大学院農学生命科学研究科農学研究員。
主要著作
編著:『学校教育の未来を切り拓く探究学習のすべて』合同出版、2022 ほか。