中央大学学術図書92
シェイクスピアとロマン派の文人たち
上坪 正徳:著
A5判 344ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-8057-5231-9 C3098
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月上旬
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-8057-5231-9 C3098
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月上旬
内容紹介
シェイクスピアの批評は時代を映す鏡であり、各時代の批評はその社会・文化の状況を反映している。この特徴はすでに王政復古期の批評家に見られた。フランスの新古典主義を信奉する彼らは、その理論に基づいてシェイクスピアを論じている。同じ傾向は18世紀のサミュエル・ジョンソンにも引き継がれた。このような批評を批判し、新たなシェイクスピア論を展開したのはロマン派の文人である。彼らは詩人の想像力を重視し、その理想的な働きをシェイクスピアに見出して、彼の作品の構造、性格描写、言語表現を新たな視点から論評した。本書は原資料に基づいて、シェイクスピア批評の変遷とロマン派の批評の特質を詳細に論じた研究書である。
著者プロフィール
上坪 正徳(カミツボ マサノリ)
中央大学名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
〈主要目次〉
序 章 シェイクスピア批評史の幕開け―シェイクスピアの「自然」(nature)と「技法」(art)をめぐる論議
第一章 サミュエル・ジョンソンのシェイクスピア批評―二つの「自然」をめぐって
第二章 性格批判の始まり
第三章 A・W・シュレーゲルのシェイクスピア批評
第四章 S・T・コウルリッジとシェイクスピア
第五章 チャールズ・ラムのシェイクスピア批評
第六章 リー・ハントの演劇批評
第七章 ハズリットの批評と想像力の共感作用
第八章 キーツのシェイクスピア