シェイクスピアの文化史 社会・演劇・イコノロジー
岩崎 宗治:著
A5判 340ページ 上製
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-8158-0439-8(4-8158-0439-7) C3098
奥付の初版発行年月:2002年08月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-8158-0439-8(4-8158-0439-7) C3098
奥付の初版発行年月:2002年08月
内容紹介
初期近代イングランド文化のなかのシェイクスピア――セクシュアリティと結婚、社会変動と資本主義、王権と民衆文化、個人主義の誕生、宗教改革などのテーマを取り上げ、同時代の文献や図像に隠された重層的な意味の解読を通して、さまざまな力が干渉し合うダイナミックな場としてシェイクスピア劇をとらえた労作。
目次
序 章 初期近代イングランドの文化―〈イメージ〉と〈ことば〉
Ⅰ セクシュアリティ
第1章 家父長制とセクシュアリティの〈ことば〉―『ロミオとジュリエット』
第2章 結婚と性愛のイコノグラフィー―『夏の夜の夢』
Ⅱ 社会変動
第3章 〈運命の女神〉と資本主義の結婚―『ヴェニスの商人』
第4章 異性装と社会変動―『お気に召すまま』
第5章 国家と王権の不安―『あらし』
Ⅲ 民衆文化
第6章 カーニヴァルとレントの闘い―『ヘンリー四世』
第7章 シャリヴァリと鹿の角―『ウィンザーの陽気な女房たち』
第8章 〈さかさま世界〉と狂気と革命―『リア王』
Ⅳ 個人主義
第9章 個人主義の空間的位相―『ハムレット』
Ⅴ 宗教改革
第10章 魔女と地獄と女性恐怖―『マクベス』
第11章 〈イメージ〉と〈ことば〉の葛藤―ヘンリー八世から『ヘンリー八世』まで
付 論 二〇世紀のシェイクスピア研究―分析批評から文化研究へ