医療保険の基本構造 ドイツ疾病保険制度史研究
倉田 聡:著
A5判 384ページ
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-8329-5801-2(4-8329-5801-1) C3032
奥付の初版発行年月:1997年01月
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-8329-5801-2(4-8329-5801-1) C3032
奥付の初版発行年月:1997年01月
内容紹介
わが国の医療保険制度における保険料格差の問題を出発点に,ドイツ疾病保険法制の基本構造を19世紀から最近までの歴史研究を通じて詳細に検討,その政治的 ・社会的背景を解明する. 日本法の基本的理解と今後の政策論議に必要な素材を提供する,新鋭の意欲作.
著者プロフィール
倉田 聡(クラタ サトシ)
北星学園大学社会福祉学部専任講師
目次
序 章 医療保険制度の課題と分析の方法
第 1章 労働者保険の成立と社会自治の形成
第 1節 労働者保険の成立前の制度状況
第 2節 疾病保健法における自治原則の採用
第 3節 疾病金庫の法的地位と独自性
第 4節 労働組合運動の進展と被保険者の参加
第 2章 被保険者層の拡大と社会自治の政治化
第 1節 ライヒ保険法の制定と疾病金庫改革
第 2節 ワイマール共和国の成立と社会自治
第 3節 労働組合による金庫運営の支配
第 4節 ナチス政権による金庫自治の禁圧
第 3章 ボン基本法の下における社会自治の展開
第 1節 占領体制下で社会自治の復活運動
第 2節 戦後体制の確立と労使同権原則
第 3節 社会自治の憲法上の位置づけ
第 4節 疾病保険の財政問題と最近の制度改革
終 章 医療保険の基本構造と今後の展望