北海道大学大学院文学研究科研究叢書22
日本語統語特性論
加藤 重広:著
A5判 322ページ 上製
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-6778-6 C3081
奥付の初版発行年月:2013年03月 / 発売日:2013年04月上旬
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-8329-6778-6 C3081
奥付の初版発行年月:2013年03月 / 発売日:2013年04月上旬
内容紹介
本書は、日本語の統語的な特性を言語類型論的な視点あるいは通言語学な観点から分析したものである。特に、日本語が言語としてどのような特性を有しているかについて、品詞体系・格助詞などについて、従来の一般的な見解に検証を加えながら、新たな研究成果を活用して分析を加え、独自の新たな知見を提案している。
出版部から一言
著者は文学研究科教授で、この分野で学界をリードする立場にあり、第一人者と目されている。
専門性の高い書籍ではあるが、t現代日本語の身近な表現に含まれる諸問題を扱っており、学生・一般の読者も十分見込める。
著者プロフィール
加藤 重広(カトウ シゲヒロ)
北海道大学大学院文学研究科教授
1964年生。専門は,言語学(日本語文法論,語用論)。東京大学文学部言語学科卒,同大学院博士課程(言語学専攻)修了。博士(文学)。富山大学人文学部講師,同助教授,北海道大学大学院文学研究科准教授を経て現職。主著に,『日本語修飾構造の語用論的研究』(ひつじ書房,2003年,第23回新村出賞受賞),『その言い方が人を怒らせる』(ちくま新書,2009年)など。
目次
第1章 日本語の品詞体系の通言語学的課題
第2章 日本語における昇格と降格
第3章 日本語の受動構文
第4章 日本語における文法化と節減少
第5章 日本語の述部構造と境界性
第6章 二重ヲ格制約論
第7章 対象格と場所格の連続性
第8章 基幹格としての「が」の特性
第9章 日本語形容詞の通言語学的考察
関連書
『言葉のしくみ』(2010、北海道大学出版会)
『日本の危機言語』(2011、北海道大学出版会)
『言語研究の諸相』(2010、北海道大学出版会)