戦前期北海道政党史研究 北海道拓殖政策を中心に
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-8329-6844-8 C3021
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年04月上旬
戦前日本の政党政治の解明には地方政治の実態分析が不可欠である。本書は政党と北海道拓殖政策という視角から、政党政治における中央と地方との関係の一端を明らかにするとともに、政党の北海道開発構想を再評価するものである。北海道内の史資料を駆使した意欲作。
井上 敬介(イノウエ ケイスケ)
1978年 北海道生まれ
現在 北海道大学大学院文学研究科助教(日本史学講座)
研究分野 日本近現代史、北海道政治史
著書 『立憲民政党と政党改良』北海道大学出版会、2013年
目次
序 章 課題と視角
第一章 政党政治の確立と北海道第一期拓殖計画――政党間競合の視角から
序 節
第一節 星亨の札幌演説と北海道政治の始動
第二節 桂園体制と北海道第一期拓殖計画策定
第三節 政党間競合の激化と北海道第一期拓殖計画改訂問題
第四節 原敬内閣と北海道第一期拓殖計画改訂
第五節 護憲三派内閣と北海道二期拓殖計画
結 節
第二章 北海道第二期拓殖計画策定と二大政党――自作農創設問題を中心に
序 節
第一節 北海道第二期拓殖計画策定開始と二大政党の北海道支部
第二節 北海道農地特別処理法案と北海道拓殖計画調査会
結 節
第三章 田中義一内閣と北海道第二期拓殖計画――北海道政治の二大政党化
序 節
第一節 北海道第二期拓殖計画改訂問題と一党支配回帰路線
第二節 北海道第二期拓殖計画改訂案の混迷と北方党路線
結 節
第四章 立憲民政党政権と北海道政治――戦前二大政党制と地域開発
序 節
第一節 民政党政権の成立と北海道政治の二大政党化
第二節 民政党政権期における北海道第二期拓殖計画問題と二大政党の北海道支部
結 節
第五章 斎藤実内閣期における北海道政治――災害対策と地域開発
序 節
第一節 1932年の災害と北海道政治の転換
第二節 北海道復興対策の限界と北海道第二期拓殖計画改訂運動の本格化
結 節
第六章 岡田啓介内閣期における北海道政治
序 節
第一節 岡田啓介内閣の成立と北海道第二期拓殖計画改訂問題
第二節 1935年の北海道第二期拓殖計画改訂運動
結 節
第七章 政党解消過程における二大政党の北海道支部
序 節
第一節 日中戦争以前における二大政党の北海道支部
第二節 日中戦争と二大政党の北海道支部の解散
結 節
結 章
第一節 政党間競合と北海道拓殖政策
第二節 戦前の政党政治における中央と北海道
終 節 二大政党の北海道支部の北海道開発構想
あとがき
人名索引
事項索引