非営利法人制度改革の研究 新・政策の窓モデルによる実証分析
価格:9,350円 (消費税:850円)
ISBN978-4-8329-6879-0 C3034
奥付の初版発行年月:2022年03月 / 発売日:2022年04月中旬
わが国100年来の課題であった非営利法人制度改革は、今世紀初頭の十余年間で「なぜ」「どのように」実現したのか。公益法人制度改革、NPO法と寄付税制の改正について、著者独自の「新・政策の窓モデル」を駆使した事例研究によって、その複雑な政策形成過程を詳細に解明した力作。
小島 廣光(コジマ ヒロミツ)
1946年 愛知県に生まれる
1969年 名古屋大学経済学部卒業
1975年 名古屋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
同年 名古屋大学助手、1977年 名古屋工業大学経営工学科助手を経て、
1979年 北海道大学経済学部助教授
1985年 経済学博士(名古屋大学)
1989年 北海道大学経済学部教授
1996年 北海道大学評議員
2000年 北海道大学大学院経済学研究科教授
2010年 北海道大学定年退職(北海道大学名誉教授)、札幌学院大学経営学部教授
2012年 非営利法人研究学会副会長
2014年 椙山女学園大学現代マネジメント学部教授
2017年~現在 星城大学経営学部特任教授
主要著作
『企業環境と管理システム』中央経済社、1982年
『交通と通信の組織:インフラストラクチャーの拠点』(岡野行秀と共編著)第一法規、1989年
『非営利組織の経営:日本のボランティア』北海道大学図書刊行会、1998年
『政策形成とNPO法:問題、政策、そして政治』有斐閣、2003年(平成16年度公益法人研究学会賞)
『戦略的協働の本質:NPO、政府、企業の価値創造』(平本健太と共編著)有斐閣、2011年
平本 健太(ヒラモト ケンタ)
1964年 新潟県に生まれる
1987年 北海道大学経済学部卒業
1991年 北海道大学大学院経済学研究科博士課程中途退学
同年 滋賀大学経済学部助手、その後、専任講師、助教授を経て
1997年 北海道大学経済学部助教授
2000年 北海道大学大学院経済学研究科助教授
2006年 北海道大学博士(経営学)
2008年 北海道大学大学院経済学研究科教授
2018年~現在 北海道大学大学院経済学研究院教授、経済学研究院長・経済学院長・経済学部長
主要著作
『情報システムと競争優位』白桃書房、2007年(第10回日本生産管理学会賞)
『戦略的協働の本質:NPO、政府、企業の価値創造』(小島廣光と共編著)有斐閣、2011年
目次
はしがき
第1章 非営利法人制度改革は「なぜ」
そして「どのように」実現したのか
Ⅰ 問題の設定
Ⅱ 本書の構成
第2章 理論的枠組と研究方法
Ⅰ 先行研究の検討
Ⅱ 新・政策の窓モデル
Ⅲ 研究方法とデータ収集
第3章 公益法人制度改革の事例とその分析
Ⅰ 準備期(橋本内閣発足から閣議決定「取組み」まで
1996年1月~2002年3月)
Ⅱ 形成期(閣議決定「取組み」から閣議決定「基本方針」まで
2002年4月~2003年6月)
Ⅲ 実現期(閣議決定「基本方針」から公益法人制度改革関連3法と
新公益法人税制法の成立まで 2003年7月~2008年4月)
第4章 NPO法と寄付税制の改正の事例とその分析
Ⅰ 準備期(NPO法成立から鳩山内閣発足前まで 1998年3月~2009年8月)
Ⅱ 形成期(鳩山内閣発足から「新しい公共」宣言公表まで
2009年9月~2010年6月)
Ⅲ 実現期(菅内閣発足から改正NPO法と新寄付税制関連法の成立まで
2010年6月~2011年6月)
第5章 非営利法人制度改革の発見事実と命題
Ⅰ 分析の結果
Ⅱ 参加者
Ⅲ 政策形成の場
Ⅳ 問 題
Ⅴ 政策案
Ⅵ 政 治
Ⅶ 政策アクティビスト
Ⅷ 波 及
Ⅸ 政府立法と議員立法
第6章 結 論
Ⅰ 公益法人制度改革の結果
Ⅱ NPO法と寄付税制の改正の結果
Ⅲ 本研究の意義
Ⅳ 今後の課題
付録1 「NPO法の立法過程」と「NPO法と寄付税制の改正過程」の比較
付録2 登場人物一覧(事例1と事例2)
参考文献
事項索引
人名索引
初出一覧
著者紹介