日本サケ・マス増殖史
価格:7,700円 (消費税:700円)
ISBN978-4-8329-8186-7 C3062
奥付の初版発行年月:2009年02月 / 発売日:2009年02月下旬
わが国のサケ・マス人工孵化事業が,海外からも注目されるような資源増大を果たせるようになるのに,1世紀の歳月を要した。本書は,近年,世界的に注目されているわが国のサケ資源増大を支えている人工ふ化事業の100年あまりに及ぶ歩みを技術的側面から集成したものである。水産関係者待望の書。
小林 哲夫(コバヤシ テツオ)
小林哲夫(こばやし てつお) 農学博士(北海道大学)
1928年11月 長野県飯山市に生まれる
1950年 3月 函館水産専門学校(現北大水産学部)増殖科卒業
1950年 4月 北海道水産孵化場調査課勤務
1952年 4月 水産庁北海道さけ・ますふ化場調査課研究員
1973年10月 水産庁北海道さけ・ますふ化場生態研究室長
1977年 3月 水産庁北海道さけ・ますふ化場調査課長
1986年 6月 水産庁北海道さけ・ますふ化場長
1987年11月 勧奨退職
1988年 7月〜
1997年 4月 北洋合同水産(日ソ(ロ)合弁企業「ピレンガ合同」)非常勤顧問として ロシア極東地区
(サハリン,カムチャツカ)におけるサケ・マス孵化場の建設や増殖技術指導に従事するなど,
サケ・マス増殖研究一筋を歩む。この間,1988〜1992年まで北海道連合海区漁業調整委員
会(第14期)委員,1990〜2001年まで財団法人北水協会評議委員。
2000年11月 勳4等瑞宝章受賞
目次
第Ⅰ部 日本のサケ・マス
第1章 サケ・マスの魚類学
第2章 サケ・マスの資源動態
第3章 サケ・マスの増殖
第4章 日本におけるサケ・マス人工孵化法の取り組み
第Ⅱ部 北海道における本格的な人工孵化事業の展開
第1章 千歳中央孵化場開設時代(1888(明治21)〜1901(明治34)年)
第2章 北海道水産試験場所属時代(1901(明治34)〜1927(昭和2)年)
第3章 官営三孵化場時代(千歳、西別、留別:1927(昭和2)〜1934(昭和9)年)
第4章 全道的な孵化事業の統一と組織化(1934(昭和9)〜1952(昭和27)年)
第5章 さけ・ますふ化事業の国営化(1952(昭和27)〜2001(平成13)年)
第6章 低迷していた資源水準からの脱却(1971(昭和46)〜1976(昭和51)年)
第7章 安定供給時代(1971(昭和46)〜現在)
第8章 国営ふ化場の組織と、事務・事業の合理化
第9章 新しいふ化事業の展開と国立ふ化場組織の改編(1985(昭和60)〜2006(平成18)年)
第10章 独立行政法人さけ・ます資源管理センターの発足(2001(平成13)年)
第11章 さけ・ます資源管理センターの解散(さけ・ますセンターの誕生;2006(平成18)年)
おわりに
文 献