東北大学21世紀COEプログラム ジェンダー法・政策研究叢書 10
ジェンダーの基礎理論と法
価格:2,420円 (消費税:220円)
ISBN978-4-86163-063-7 C3330
奥付の初版発行年月:2007年09月
「性差とは何か。」「ジェンダー(社会的・文化的性差)とセックス(生物学的性差)とはどう違うのか。」
この基本的な問いに答えるべく、ジェンダー学、生物学、歴史学、法学、政治学等の代表的研究者が集結した学際的研究の成果を収録。本書は、「法とジェンダー」を考える東北大学COE拠点と日本学術会議(公開講演会「生物学とジェンダー学の対話」)やジェンダー法学会等との連携活動の記録でもあり、また、その基礎理論研究の集大成であるといえる。
目次
第一部 ジェンダーとセックス―性差をめぐる学際的研究の成果と課題
第1章 ジェンダー概念の有効性について
第2章 ジェンダー概念の意義と効果
第3章 進化生物学とジェンダー
第4章 セックスとジェンダー、そして男女共同参画
第5章 遺伝子と性差―医療現場から
第6章 女性と高齢者介護問題に関する疫学的アプローチ
第7章 スポーツする身体とジェンダー
第二部 ジェンダーとフェミニズム―女性の地位・権利をめぐる歴史的・思想史的研究の成果と課題
第8章 古代ギリシアにおける家の継承―後継者確保のための法制と慣行
第9章 オランプ・ドゥ・グージュと女性の人権―フェミニズムと人権論の源流
第10章 メアリ・ウルストンクラフトと女性の人権
第11章 シモーヌ・ド・ボーヴォワールの今日的意義―「女であること」と「女性の権利」
第12章 公/私区分の再定義
第13章 フェミニズムの思想を稼働しつづけるもの
第三部 ジェンダーと法―ジェンダー法学・フェミニズム法学の方法と課題
第14章 フェミニズムと法・国家論
第15章 ジェンダー法史学の課題と展望
第16章 ジェンダー法学の意義と課題
第17章 憲法学とジェンダー研究
第18章 ドメスティック・バイオレンスをめぐる法政策―「人権アプローチ」と「福祉アプローチ」