ホスピタルギャラリー
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-86463-045-0 C0070
奥付の初版発行年月:2016年02月 / 発売日:2016年02月上旬
病院の待合室で不安な気持ちでいる人に、デザインは何ができるだろう?
2008年、徳島大学病院に小さなギャラリー設置を提案した深澤直人。
しかも展示するのは、武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科「形態論」の学生作品。
ものと行為をとことん観察し、そこから新たなかたちを見出す「形態論」。
「定規」と出題されれば、蚊取り線香に目盛りをつけて提出する学生。
「手」と言われれば、出来たてのクリームパンが登場(ただし紙粘土)。
あっと驚き、思わず笑ってしまう。そうだ、この瞬間を届けよう!
真剣にかたちに取り組む学生作品は、
訪れる人びとに、新鮮な驚きや共感を呼び覚ます。
さまざまな感情が「感想ノート」に溢れ、
ギャラリーはいつしか、ほっと和む空間へと変化していく。
大学病院と美術大学、異色コラボの結晶!
板東 孝明(バンドウ タカアキ)
グラフィックデザイナー。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科教授。
深澤 直人(フカサワ ナオト)
プロダクトデザイナー。多摩美術大学美術学部統合デザイン学科教授。
香川 征(カガワ ススム)
医師。徳島大学長。
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
Hospital Galler y [be] Images I
第一章 デザインができること 深澤直人
第二章 見出された「かたち」 板東孝明
武蔵野美術大学基礎デザイン学科学生作品の展示
Wire Line 「Wire Line ―針金で描く日常」展
PAPER 「PAPER―紙による記述」展
Hospital Gallery [be] Images II
わごむ 「found object 見いだされた「かたち」1 テーマ:輪ゴム」展
じょうぎ 「found object 見いだされた「かたち」2 テーマ:定規」展
とり 「とりのかたち」展
て 「手」展
かみ 「一枚の紙」展
ひも 「紐」展
TROPHY 「ポジティブなかたち TROPHY」展
徳島県在住作家の展示
いしころ 「石ころアート」展 峠 早苗
とくしまのとりたち 「徳島の鳥たち バードカービング」展 前田誠之助
クレイアート 「クレイアート小さな物語の世界」展 原田拓史
きぼり 「木彫りアートの世界」展 森下正章
カービング 「カービングの世界 生命が宿るまで」展 橋本佳直
感想ノート
第三章 美と医の出会い 香川 征
あとがきにかえて 板東孝明
資料編