阪大リーブル49
サッカーボールひとつで社会を変える スポーツを通じた社会開発の現場から
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-87259-431-7 C1336
奥付の初版発行年月:2014年06月 / 発売日:2014年06月上旬
近年,開発の文脈における「スポーツ」には,他者との関わりを生み,社会性を身につけること,さらには,コミュニティや国造りにも影響を与える包括的でダイナミックな役割が付与されつつある.本書では,とくに「サッカーのもつ力」に着目し,個人,地域,国などへの具体的な貢献に関する事例を紹介し,サッカーを通じた「人と人とのつながり」や「コミュニティ形成」,「豊かな市民社会」の実現を提言する.
目次
はじめに
第1章 人びとを魅了するスポーツ「サッカー」の力
1.いま話題のスポーツの力
2.世界が期待するスポーツの貢献
3.サッカーによる貢献
第2章 ゆるやかな人間関係をつくる
1.ホームレスワールドカップ・パリ大会2011
2.ホームレスのみが参加できる世界大会
3.日本代表“野武士ジャパン”
4.新しい人間関係をつくる
第3章 社会の変化に対応する
1.「東洋のパリ」の現在
2.企業スポーツの芽生え
3.SHTFLの活動からみえてくるもの
4.個人の幸せ、コミュニティの幸せ
5.社会の変化とスポーツの形
第4章 社会課題の解決に取り組む
1.HIV/エイズとの戦い
2.絶望から抜け出すために
3.ポジティブ・レディース・フットボール・クラブ
4.スポーツを用いたHIV/エイズ関連活動
5.サッカー×HIV/エイズ活動の有効性
第5章 国の未来をイメージする
1.Jリーグのアジア戦略
2.若い力にあふれる国、マレーシア
3.スポーツで若者の力を活かす
4..国の未来をつくる
第6章 スポーツを通じた開発の時代へ
1.日本ができる貢献
2.インフラ整備のジレンマ
3.サッカーボールひとつで社会を変える
おわりに
参考文献