人権への権利 人権、民主主義そして国際政治
価格:4,070円 (消費税:370円)
ISBN978-4-87259-491-1 C3010
奥付の初版発行年月:2015年01月 / 発売日:2015年01月中旬
「近代」批判と共に崩壊するかに見える一方で、経済グローバル化の影響下で改めて希求されている人権概念を、様々な角度から哲学的に検討しているハーバーマス等の諸論考を翻訳し改めて問題提起する。人権そのものを要求する権利がありうるのか、人権と主権はどのような関係か。「人権侵害」を理由になされる「人道的介入」は正当化されうるのか。各々に丁寧な解題をつけて、問題圏へと読者を巻き込む新しいスタイルの翻訳書。
目次
『人権への権利』日本語版への序文 (マティアス・ルッツ=バッハマン)
第1部 人権の史的源泉
人権とレトリック (フォルカー・ゲアハルト)
第2部 人権の正当化に関する諸問題
正当化への基本的権利―人権を構成主義的に構想するために― (ライナー・フォルスト)
人権への権利 (ヴォルフガング・R・ケーラー)
ハンナ・アーレントの革命論 (アルブレヒト・ヴェルマー)
人権と主権―二律背反か?― (ハウケ・ブルンクホルスト)
第3部 国民国家とグローバルな憲法体制とのあいだ
伝統的〈国民国家〉終焉後の〈世界国家的枠組み〉と人権 (マティアス・ルッツ=バッハマン)
人権についての異文化横断的 (ディスクルス ユルゲン・ハーバーマス)
人権の国際化と国家主権の限界 (ペーター・コラー)
世界内政、責任の限界、脱国家化
―政治と人権の関係を定めるいくつかの可能性について― (ゲオルク・コーラー)
国家の課題と人権 (エアハルト・デニンガー)
国際政治の権限賦与規範としての人権
―人権とデモクラシーの破壊された連関― (インゲボルク・マウス)
世界憲法体制という基本的法権利?
―ヘーゲル法哲学的観点における人権の現実化― (トーマス・M・シュミット)
訳者あとがき
訳者紹介
執筆者紹介
人名索引
事項索引