理系の言葉 —微小量の魅力—
価格:1,540円 (消費税:140円)
ISBN978-4-87259-492-8 C1040
奥付の初版発行年月:2015年01月 / 発売日:2015年01月下旬
今後、人類が立ち向かう大きな問題は世界的かつ総合学術的問題である。その解決には超域的な人材を集めたシンクタンクが不可欠だが、その障害の一つは理系と文系の言葉の壁である。通常はお互いを理解しない双方の壁を超えるための5回だけの授業。理系の人たちの考えの根本にある「微小量」から全体を構成する科学的見方に、具体例で取り組んだ理文の学生と教員が「わからない」を超えてどうやってお互いを理解したのか。
文系と理系の学生が一緒になって学ぶ、大阪大学超域イノベーション博士課程プログラムの本。
目次
第1章 半減期と微分方程式(1時限目)
1.1 授業を始めるにあたって
1.2 放射性物質の半減期
1.3 微小量
1.4 微小量の間の関係を数式で書いてみる
1.5 微分
第2章 微分は微小量の割り算で積分は微小量の足し算(2時限目)
2.1 復習:微分の定義
2.2 積分
2.3 積分は微分の逆操作
2.4 指数関数
2.5 べき数の勉強
第3章 微分方程式を解く(3時限目)
3.1 復習:指数関数の微分
3.2 寿命の微分方程式を解く
3.3 ニュートンの運動方程式
3.4 地球上の物質の運動
3.5 バネの運動
第4章 振動と三角関数(4時限目)
4.1 復習:バネの運動の微分方程式
4.2 指数関数の指数が虚数の関数は三角関数
第5章 どこにでもある波(5時限目)
5.1 最後の授業のまえおき
5.2 復習:オイラーの関係式
5.3 バネの運動
5.4 どこにでもある波動
5.5 ウエーブ現象を考察する
5.6 総復習:凄いことですよ
この本を手に取った方へ—第2章まで読み終えたみなさんは理系の言葉を身につけましたよ—
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