どうして高校生が数学を学ばなければならないの?
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-87259-554-3 C0041
奥付の初版発行年月:2017年07月 / 発売日:2017年07月中旬
数学はできないと苦しみ困り進路を変えさせ、役立つ役立たないと議論される不思議な教科です。数学に困ったとき答えがどこかに見つかるように編集しました。本のタイトルをお題に、高校生に語るように答えてくださいと依頼しいろいろな立場の先生が書き下ろしています。とても考えさせられたそうです。数学の勉強に不安のある高校生も、数学好きな高校生、悩んでいた大人、興味のある大人も、ちょっと立ち止まって読んでみる?
将来の希望も変更させ、毎日の勉強で苦しむこともある、数学の勉強へのさまざまなどうして? に対して、答えて書き下ろしていただいた本です。数学ってなんなのか、どう勉強したらよいか、苦しみから脱出するヒントはあるのか、高校生もその親も、学校の先生も読んで欲しいです。土岐博先生の章はみんなに読ませたい、という大学教員もいました。河合塾数学講師の大竹真一氏、元日本未来科学館科学コミュニケーターの門田英子氏、『日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体』(講談社)の深尾葉子氏、文化大革命で教育を受けられなかったモンゴル出身の研究者、思沁夫(スチンフ)氏、『生きる技法』(青灯社)安冨歩氏、ほか数学を文章として使う理論物理の名誉教授、高校教員を経験した研究者や高専教授、大学数学教授など、本当は数学には悩んだが今も考えつつ活躍する著者らが答え、最後は東京出版の「大学への数学」編集長、横戸宏紀氏が受験のお作法とともに答えて終わります。
目次
まえがき
パートⅠ 数学を学ぶってどういうこと?
1. 人生の道具箱に数学を―たかが数学、されど数学
2. 若者と受験と数学と……
3. 数学は嫌いになるものではありません
4. 数学との出会い
パートⅡ 数学はどこへ広がっていくの?
5. 数字と文化をめぐる断想
6.「生命・宇宙・芸術」を理解するための数学
7. 生物の「時間知覚」は数学で説明できるのか?―学際分野での数学
8. あなたは何を描いてもいいのです―論理と感性を紡いでいきましょう
パートⅢ どうやって数学と向き合うの?
9. 数学の嫌いな文系学生が数理科学の論文を書くようになったのはなぜか?
10. 数学は誰のためにあるの?
11. 受験数学事始
執筆者一覧
あとがき