動物考古学/Fundamentals of Zooarchaeology in Japan
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-87698-735-1 C3020
奥付の初版発行年月:2008年02月 / 発売日:2008年02月下旬
動物の骨格同定に不可欠な発掘現場の必携書.動物考古学の研究は,独学では習得しがたく,体系的な骨格標本の知識と取扱技術への精通が不可欠である.著者自ら浩瀚なフィールドワークを通じて収集した骨格標本に詳細な解説を加えた.またアジア太平洋地域での教授や学習に配慮して,全ての記述に英訳を付した.
松井 章(マツイ アキラ)
1952年大阪府生まれ.1979年,東北大学大学院博士課程中退.専攻は環境考古学,動物考古学.現在は独立行政法人 国立文化財機構 奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター 環境考古学研究室長 上席研究員および京都大学大学院人間・環境学研究科客員准教授(2008年4月より客員教授).主な著作に,『環境考古学への招待』(岩波新書,2005年),『環境考古学(日本の美術423)』(編著,至文堂,2001年),『環境考古学マニュアル』(編著,同成社,2003年),『考古科学的研究法から見た木の文化・骨の文化』(編著,クバプロ,2003年),『考古学と動物学(考古学と自然科学2)』(西本豊弘と共編,同成社,1999年),『古代湖の考古学』(牧野久実と共編,クバプロ,2000年).
目次
はじめに
第1章 動物考古学とは
1.動物考古学とは
2.骨格の構造とその見方
3.遺跡から出土する動物骨の同定
第2章 発掘調査法・土壌選別法
1.ふるいの利用
2.微細遺物の発掘技術の進歩
3.土壌選別作業の実施とさまざまな機材
第3章 魚類
1.魚類の特徴
2.軟骨魚綱と硬骨魚綱の骨格系
3.種類ごとの同定
第4章 両生類・爬虫類
1.両生類・爬虫類の特徴
2.主要部位の同定
第5章 鳥類
1.鳥類の特徴
2.主要部位の同定
3.生態と季節性
第6章 中・小型哺乳類
1.中・小型哺乳類の特徴
2.主要部位の同定
3.イヌの体格の推定
第7章 大型野生哺乳類
1.大型野生哺乳類の特徴
2.主要部位の同定
3.イノシシとニホンジカの齢査定
第8章 大型家畜
1.ウシとウマの特徴
2.主要部位の同定
3.計測と齢査定
第9章 海棲哺乳類
1.海棲哺乳類の特徴
2.主要部位の同定
第10章 人骨
1.人骨の特徴
2.骨の観察と年齢および性別の推定
3.主要部位の同定
参考・引用文献
おわりに