シリーズ 性を問う 1
原理論
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-88125-091-4(4-88125-091-4) C1300
奥付の初版発行年月:1997年05月
進化の古層から現代のゆらぎまで、アクティブな性を気鋭の面々が書き下ろした5巻シリーズの第1弾。生物の性とはなにか、性淘汰の理論、恋愛と結婚の相関など各分野から性の諸相に切りこんでいる。
大庭 健(オオバ タケシ)
1946年 埼玉県生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]倫理学
「環境と人間―ホモ・ロクエンスの〈文化の暴力〉への一試論」『新岩波講座 哲学6・物質 姓名 人間』岩波書店,1986.『他者とは誰のことか』勁草書房,2001.「平等の正当性」『現代哲学の冒険3・差別』岩波書店,1990.『権力とはどんな力か』勁草書房,1991.
鐘ヶ江 晴彦(カネガエ ハルヒコ)
1946年 東京都生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]教育社会学,解放社会学(人権教育・差別問題の社会学).
『セクシャル・ハラスメントはなぜ問題か』(共編著)明石書店,1994.『新版 「同和」教育への社会的視座』明石書店,1996.『差別社会と人権侵害』(共著)新幹社,1988.
長谷川 真理子(ハセガワ マリコ)
1952年 東京都生まれ.
[現職]専修大学法学部教授.[専門]行動生態学.
『クジャクの雄はなぜ美しい?』紀伊国屋書店,1992.『オスとメス=性の不思議』講談社現代新書,1993.『雄と雌の数をめぐる不思議』NTT出版,1996.『男学・女学』(共著)読売新聞社,1995.
山崎 カヲル(ヤマサキ カヲル)
1943年 神奈川県生まれ.
[現職]東京経済大学コミュニケーション学部教員.[専門]異文化コミュニケーション論.
「第三世界という概念」『岩波講座 現代思想16 権力と正当性』岩波書店,1995.『不確定な唯物論のために』(翻訳)ルイ・アルチュセール,フェルナンダ・ナバロ著,大村書店,1993.『男は文化で,女は自然か?』(翻訳)エドウィン アードナー著,晶文社,1987.
山﨑 勉(ヤマザキ ツトム)
1927年 福井県生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]現代英米文学.
現代における文学と美術の関わりを論じたものとして,『身振りの相貌』(共著)佐谷和彦・鶴岡善久編,沖積舎,1990.「オブジェ・コラージュ・リアリティ」,「ブルームの『オデュッセイア』」,”The Aesthetics of Sisyphus”, “Christo’s Art Commune”などがある.
河田 雅圭(カワタ マサカド)
1958年 香川県生まれ.
[現職]静岡大学教育学部助教授.[専門]生態学,進化生物学.
『進化論の見方』紀伊国屋書店,1989.『はじめての進化』講談社現代新書,1990.
鷲田 清一(ワシダ キヨカズ)
1949年 京都府生まれ.
[現職]大阪大学文学部教授.[専門]哲学,倫理学.
『モードの迷宮』ちくま学芸文庫,1996.『じぶん・この不思議な存在』講談社現代新書,1996.『ちぐはぐな身体』ちくまプリマーブックス,1995.『人称と行為』昭和堂,1995.『見られることの権利』メタローグ,1995.『だれのための仕事』岩波書店,1996.
瀬地山 角(セチヤマ カク)
1963年 奈良県生まれ.
[現職]東京大学大学院総合文化研究科助教授.[専門]社会学,ジンダー論,東アジア研究.
『東アジアの家父長制』勁草書房,1996.『フェミニズム・コレクション』Ⅰ~Ⅲ巻(共編著)勁草書房,1993.「よりよい性の商品化へ向けて」『フェミニズムの主張』江原由美子編,勁草書房,1995.「ジェンダー研究の現状と課題」『現代社会学11・ジェンダーの社会学』岩波書店,1995.
目次
はじめに 長谷川真理子
1. 性はなぜ存在するのか 河田雅圭
2. 性淘汰の理論と生物としてのヒトの性 長谷川真理子
3. 性を着る、性を脱ぐ 鷲田清一
4. 時-間における人-間の性 大庭 健
5. 愛と性の二段階革命 ― 恋愛と結婚の近代 瀬地山 角