シリーズ 性を問う 4
表現
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-88125-094-5(4-88125-094-9) C1300
奥付の初版発行年月:1997年10月
進化生態学における性的信号から、歴史画、パフォーマンスや写真、英語表現の性差別、AVGやコンピュータゲームなどの最新の性表現を検証しながら、身体性や権力規制の問題まで言及している。
大庭 健(オオバ タケシ)
1946年 埼玉県生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]倫理学
「環境と人間―ホモ・ロクエンスの〈文化の暴力〉への一試論」『新岩波講座 哲学6・物質 姓名 人間』岩波書店,1986.『他者とは誰のことか』勁草書房,2001.「平等の正当性」『現代哲学の冒険3・差別』岩波書店,1990.『権力とはどんな力か』勁草書房,1991.
鐘ヶ江 晴彦(カネガエ ハルヒコ)
1946年 東京都生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]教育社会学,解放社会学(人権教育・差別問題の社会学).
『セクシャル・ハラスメントはなぜ問題か』(共編著)明石書店,1994.『新版 「同和」教育への社会的視座』明石書店,1996.『差別社会と人権侵害』(共著)新幹社,1988.
長谷川 真理子(ハセガワ マリコ)
1952年 東京都生まれ.
[現職]専修大学法学部教授.[専門]行動生態学.
『クジャクの雄はなぜ美しい?』紀伊国屋書店,1992.『オスとメス=性の不思議』講談社現代新書,1993.『雄と雌の数をめぐる不思議』NTT出版,1996.『男学・女学』(共著)読売新聞社,1995.
山崎 カヲル(ヤマサキ カヲル)
1943年 神奈川県生まれ.
[現職]東京経済大学コミュニケーション学部教員.[専門]異文化コミュニケーション論.
「第三世界という概念」『岩波講座 現代思想16 権力と正当性』岩波書店,1995.『不確定な唯物論のために』(翻訳)ルイ・アルチュセール,フェルナンダ・ナバロ著,大村書店,1993.『男は文化で,女は自然か?』(翻訳)エドウィン アードナー著,晶文社,1987.
山﨑 勉(ヤマザキ ツトム)
1927年 福井県生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門]現代英米文学.
現代における文学と美術の関わりを論じたものとして,『身振りの相貌』(共著)佐谷和彦・鶴岡善久編,沖積舎,1990.「オブジェ・コラージュ・リアリティ」,「ブルームの『オデュッセイア』」,”The Aesthetics of Sisyphus”, “Christo’s Art Commune”などがある.
長谷川 寿一(ハセガワ トシカズ)
1952年 神奈川県生まれ.
[現職]東京大学総合文化研究科助教授.[専門]動物行動学,進化心理学.
『知の技法』(共著)東大出版会,1994.『知の倫理』(共著)東大出版会,1995.『知のモラル』(共著)東大出版会,1996.『新たなる人間の発見』(共著)岩波書店,1997.『動物社会における共同と攻撃』(共著)東海大学出版会,1992.
田崎 英明(タザキ ヒデアキ)
1960年 東京都生まれ.
[専門]政治理論,美術理論,セクシュアリティ理論.
『売る身体/買う身体』青弓社,1997.「幽霊の政治学」『現代思想』1996年10月号.「世界とは別の場所で」『思想』1997年4月号.「無能な者たちの共同体」『未来』1996年8月号より連載.
萩原 弘子(ハギワラ ヒロコ)
1951年 神奈川県生まれ.
[現職]大阪女子大学教員.[専門]芸術思想史,女性学.
『開放への迷路』インパクト出版,1988.『この胸の嵐―英国ブラック女性アーティストは語る』現代企画室,1990.『美術史を解きはなつ』(共著)時事通信社,1994.『女・アート・イデオロギー』(翻訳)パーカー,ポロック著,親水社,1992.『視線と差異』(翻訳)ポロック著,親水社,1998.
山岸 和夫(ヤマギシ カズオ)
1936年 香川県生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門英語学.
『新グローバル英和辞典』三省堂ほか数点の英和辞典の執筆.
主要論文は,「V+P1+P2構造について」,「Late Middle Englishにおけるbeast の用法について」,「現代イギリス英語管見」など
柘植 光彦(ツゲ テルヒコ)
1938年 東京都生まれ.
[現職]専修大学文学部教授.[専門現代日本文学.
『現代文学試論』至文堂,1978.『私は美しい―“私”をめぐる七つの小説』太陽社,1977.『対決・刑法175条』(共著)亜紀書房,1977.『文章入門』(共著)有斐閣,1982.『昭和の長編小説』(共著)至文堂,1992.
目次
はじめに 山崎 勉
1. 生物における性的シグナルと人間における性表現 長谷川寿一
2. 私たちがペニスについて知っている二、三の事柄 田崎英明
3. 性、からだ、表現 ― 新しい意味へのフェミニスト的展望 萩原弘子
4. 表現の慣用に沈殿した性 山岸和夫
5. メディアと「性」 ― 「身体」の消失 柘植光彦