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神奈川県川崎市・大阪府堺市周辺メトロポリスの位置と変容

専修大学社会科学研究所 社会科学研究叢書 12
周辺メトロポリスの位置と変容 神奈川県川崎市・大阪府堺市

A5判 280ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-88125-250-5 C3330
奥付の初版発行年月:2010年03月

内容紹介

巨大都市東京・大阪に隣接する川崎市と堺市に視点をあて、都市の多面的な構造と人々の生活について、社会学的視点から隣接都市の「自立」の可能性を見出す。

著者プロフィール

宇都 榮子(ウト エイコ)

1947年生まれ。[現職]専修大学文学部教授。[専門]社会福祉学,社会福祉史。
「戦後期群馬県における社会事業施設・団体の形成過程とその特質」『福祉専修』第29号,専修大学社会福祉学会,2008。「福田会育児院創立の経緯と開設当初の組織―創立に関わった人々の検討を中心に」『東京社会福祉史研究』第3号,東京社会福祉史研究会,2009。他

柴田 弘捷(シバタ ヒロトシ)

1941年生まれ。[現職]専修大学文学部教授。[専門]労働社会学。
『デュアル・イノベーション 電機のレクチャー』中央法規出版,1986。『ハイテク化と東京圏』(共著)青木書店,1989。『産業変動下の地域社会』(共著)学文社,1996。『日本の産業構造』(共著)青木書店,1999。『中国社会の現状II』(共著)専修大学出版局,2009。「企業進出と地域変容」『専修大学社会科学研究所月報』No. 505/506合併号,2004。「不況下・韓国の労働問題と労働組合」『専修大学社会科学研究所月報』No. 553/554合併号,2009。他

今野 裕昭(コンノ ヒロアキ)

1949年生まれ。[現職]専修大学文学部教授。[専門]地域社会学。
『インナーシティのコミュニティ形成』東信堂,2001。『都市機能の高度化と地域対応―八戸市の「開発」と〈場所の個性〉』(共著)東北大学出版会,2002。『自治体制改革9 住民・コミュニティとの協働』(共著)ぎょうせい,2004。『グローバル・ツーリズムの進展と地域コミュニティの変容』(共著)御茶の水書房,2008。『防災の社会学』(共著)東信堂,2008。『変わるバリ 変わらないバリ』(共著)勉誠出版,2009。他

広田 康生(ヒロタ ヤスオ)

1949年生まれ。[現職]専修大学文学部教授。[専門]都市社会学。
『エスニシティと都市[新版]』有信堂,2003。『都市的世界/コミュニティ/エスニシティ』(共編著)明石書店,2003。『地域社会学講座2 グローバリゼーション/ポストモダンと地域社会』(共編著)東信堂,2006。『先端都市社会学の地平』(共編著)ハーベスト社,2006。
[翻訳書]『都市の理論のために』(共編訳)多賀出版,1983。『シカゴ・ソシオロジー』(共訳)ハーベスト社,1990。『ホーボー:ホームレスの人たちの社会学(上下巻)』ハーベスト社,1999,2000。他

大矢根 淳(オオヤネ ジュン)

1962年生まれ。[現職]専修大学文学部教授。[専門]災害社会学・環境社会学。
『グローバリゼーションの社会学』(共著)八千代出版,1997。『阪神・淡路大震災と社会学―第3巻:復興・防災まちづくりの社会学』(共著)昭和堂,1998。『災害における人と社会』(翻訳書)文化書房博文社,1998。『都市社会とリスク―豊かな社会をもとめて』(共著)東信堂,2005。『災害社会学入門』『復興コミュニティ論入門』『災害危機管理論入門』(共著)弘文堂,2008。『まちづくり百科事典』(共著)丸善,2008。他

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

第1章 産業構造の転換と川崎の都市開発
 ―郊外化から再都心化の時代へ―  今野裕昭
はじめに
1.工業都市から研究開発都市へ
2.郊外地の開発時代
3.低成長期の再都心化
むすび―郊外化から再都心化の時代へ―

第2章 川崎市内産業・従業者特性と住民の性格  柴田弘捷
はじめに
1.川崎市の産業構造の変容
2.川崎市の人口構造
3.川崎市の若者の労働と生活
4.高齢者と高齢者世帯
5.人口高流動都市川崎
6.周辺都市との関係と都市施設の特性
むすびに代えて

第3章 戦前期川崎市における社会事業の形成展開
 ―川崎社会館の活動を中心に―  宇都榮子
はじめに
1.川崎市における社会事業形成過程の研究
2.川崎市社会事業の形成と展開
3.川崎社会館の創設とその事業
おわりに
資料1~資料5

第4章 アジア都市川崎の多文化・多民族経験  広田康生
1.問題の所在―アジア都市川崎の多文化・多民族経験への視座
2.概念の定義―「トランスナショナリズム」/「場所の政治」/「差異の政治」
3.川崎市の多文化・多民族経験
 ―川崎区S地区の在日コリアン人の「場所の政治」の過程に焦点を合わせて
おわりに―川崎型の「場所の政治」と共存の手法について

第5章 堺と川崎の防災まちづくりを考える
 ―堺市湊西地区と川崎市多摩区中の島町会における「結果防災」をめぐって―  大矢根淳
はじめに―紀州街道に路地の井戸,長屋門
1.「ちょこっとガーデンプロジェクト」社会実験への接続
2.「花」から「防災」へのドラスティックな展開―御蔵視察の意義
3.T氏と御蔵(まちコミュニケーション)・湊西(湊西自治連合協議会)
4.川崎市多摩区中野島町会の「防災マップづくり」(結果防災に向けて)


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