弘大ブックレットNo.8
ブナの森の湖沼群 白神山地・十二湖の水生生物を探る
大高 明史:著
A5判 94ページ 並製
価格:681円 (消費税:62円)
ISBN978-4-902774-82-5 C1045
奥付の初版発行年月:2012年03月
価格:681円 (消費税:62円)
ISBN978-4-902774-82-5 C1045
奥付の初版発行年月:2012年03月
内容紹介
十二湖は、白神山地のブナ林に散らばる31の湖沼の総称である。大きさや水の色、冬の結氷のようすなどが異なる湖はどれも個性的で、森の中の湖沼めぐりは四季それぞれに楽しい。本書は、20年以上にわたって学生たちと続けてきた、十二湖での野外調査の記録である。主役は、ミジンコやワムシなどのプランクトンや、水生昆虫、両生類,魚類など、水中で暮らす生物たちである。ミジンコやモリアオガエルが、小さな湖沼でしか見られないのはなぜか。ヨコエビが晩秋に堰を切ったように一斉に繁殖するのはなぜか。上流の湖沼に住むワカサギほど体が大きいのはなぜか。たくさんの問題を発見し、みずから解決に迫った。そこから見えてきたことは、森と水の深いつながりだった。十二湖の全湖沼について、深さや別名などの情報を掲載したほか、湖沼生物の変遷や水質の特徴、湖沼名の由来などにも触れ、十二湖のガイドブックとしての利用価値も高い。