改訂版 白神学入門<改訂版>
A4判 76ページ 並製
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-907192-30-3 C3000
奥付の初版発行年月:2012年04月
価格:1,100円 (消費税:100円)
ISBN978-4-907192-30-3 C3000
奥付の初版発行年月:2012年04月
内容紹介
白神山地には手つかずに近い広大なブナの林が広がっている。ここは世界的にも稀な多雪地域であり、複雑な地形の上に多様な動植物が生息している。また、“マタギ”と呼ばれる人々による狩猟の地として、薪炭材の産地として、鉱山として、古くから人の手が加えられてきた地域でもある。白神山地の中心に位置する16,971haの世界遺産地域は、現在、手厚い保護の対象となっているが、地球温暖化や酸性雨、外来種、人と自然の関わり方など、これを取り巻く環境は常に変化している。白神山地の過去と現在を知ることは、今後の変化に備えるために重要であるばかりか、人と自然の共生の道を探る手がかりとなるはずである。本書は弘前大学で開講されている授業「白神学入門A」の教科書(改訂版)として制作され、13名の教員や専門家がそれぞれの分野について最近の研究成果をまじえながら、白神山地の魅力を多角的に紹介している。
目次
世界自然遺産としての白神生態系と植物群落
リモートセンシングとGISデータから見える白神山地
白神山地の大地の生立ち
土地と森林の結びつきを見る-白神山地の地すべり-
白神山地の土壌
白神山地の自然環境の歴史的変遷-ヒトの生態系への関与を検討する-
春に咲く花達
白神山地の植物-シラネアオイの生活史特性-
白神山地におけるブナ林の遺伝子多様性について
白神山地は「緑のダム」になり得るか-白神山地が下流河川環境に及ぼす影響-
森に支えられる河川生態系
白神山地にくらす昆虫たち