フランスとその<外部>
A5判 304ページ
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-003203-2(4-13-003203-8) C300
奥付の初版発行年月:2004年07月
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-13-003203-2(4-13-003203-8) C300
奥付の初版発行年月:2004年07月
内容紹介
フランスの内部/外部という区別の自明性を根本から問い直し,共和国・植民地・異文化・移民等々のテーマについて,言語・文学・歴史・宗教などによる多彩なアプローチを試みる.「地域文化研究」という学問の現在の到達点を示す意欲的論集.
目次
はじめに(石井洋二郎)
第一部 思考としての<外部>
触媒としての<外部>——ヨーロッパ的「精髄」の回帰をめぐって(鈴木啓二)
フランスの歴史家と「ドイツ」——ミシュレとマルク・ブロックをめぐって(池上俊一)
「抵抗」するフランス——精神分析の言語論的展開への道(原 和之)
68年5月,ダカール——共和政体の翻訳論(真島一郎)
第二部 運動としての<外部>
開かれた国家理念が秘める閉鎖機構——フランス同化主義をめぐって(小坂井敏晶)
「持たざる者の運動」と自己表象のアート(稲葉奈々子)
シャルダンの「つましい望み」とムスリム少女のスカーフ——国家の宗教と個人の信仰(羽田 正)
暴力のエコノミー——新しいアメリカの世紀とその地平(増田一夫)
第三部 距離としての<外部>
「フランス」の肌の傷——フランツ・ファノン『黒い肌膚、白い仮面』を読む(管 啓次郎)
王国から植民地へ——マダガスカル、首都アンタナナリヴの変貌(森山 工)
不在の母語——モンテビデオ人としてのロートレアモン(石井洋二郎)
「アーリアの叡智」を求めて——ロティ/1900年/インド(工藤庸子)
おわりに(工藤庸子)