因果論の超克 自由の成立にむけて
髙山 守:著
A5判 280ページ
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-010112-7 C3010
奥付の初版発行年月:2010年01月
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-13-010112-7 C3010
奥付の初版発行年月:2010年01月
内容紹介
出来事とは,ある原因によって生じた結果である——この因果の見方を突き詰めると何が見えてくるか.ヒューム,カント,ダメット,ハンソンらをたどって因果論の内実を明らかにすると同時に,ライプニッツ,ヘーゲルらを切り口に,因果関係のなかで私たちの自由意志が成り立つことを示す.私たちの通念を揺さぶる哲学の試み.
目次
はじめに
第1章 原因は結果に先行するのか——ヒューム、カント、ラッセルを視野に
第2章 原因・結果とは何か——ダメット、マッキー、黒田 亘、ハンソンへの批判検討
第3章 因果関係から理由関係へ——ライプニッツとの対比
第4章 十分な理由の不在としての自由——カント、シェリングの問いかけ
第5章 必然性の世界における自由——ヘーゲルの射程
おわりに