破壊と構築 ハイデガー哲学の二つの位相
門脇 俊介:著
四六判 240ページ
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-13-010118-9 C3010
奥付の初版発行年月:2010年11月
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-13-010118-9 C3010
奥付の初版発行年月:2010年11月
内容紹介
英語圏の分析哲学,認知科学,テクノロジー論,行為論などに対して,ハイデガーの哲学はどのような現代的意義をもつのか.伝統的な形而上学の言語圏からの「破壊」的な離脱と,新しいボキャブラリーの創出による「構築」的な思考——この二つの位相に焦点をあて,その哲学の企てを明瞭に描き出す.人間科学と哲学的常識に対するハイデガーの革新性をとらえた一作.本年2月に急逝した著者の遺作.
目次
第I部 破壊としての存在論と哲学の新しいボキャブラリー
第1章 哲学の新しいボキャブラリーの創出
第2章 存在の物語、志向性の物語——『存在と時間』の二つの顔
第II部 認知科学とテクノロジーとの対話
第3章 ハイデガーと認知科学
第4章 ハイデガーと表象主義
第5章 見えないことの存在論とテクノロジー
第6章 詩作する理性
第III部 行為論の革新
第7章 知と行為——フッサールとハイデガー
第8章 徳(viirtue)のありか——ハイデガーとマクダウエル
第9章 行為とはなにか——分析哲学からハイデガーへ
第IV部 現代の分析哲学との交錯
第10章 ハイデガーと分析哲学
第11章 アメリカのハイデガー
文献/初出一覧