公共する人間
公共する人間4 田中正造 生涯を公共に献げた行動する思想人
A5判 320ページ
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014174-1 C3310
奥付の初版発行年月:2010年09月
価格:5,170円 (消費税:470円)
ISBN978-4-13-014174-1 C3310
奥付の初版発行年月:2010年09月
内容紹介
「真の文明は山を荒さず,川を荒さず,村を破らず,人を殺さざるべし」——今に生きる田中正造について,環境運動,取り巻く人物,思想的可能性の三つの視角からアプローチし,明治の足尾銅山鉱毒問題から現代の水俣病まで射程に入れて,公共する「いのちの思想人」を描き出す.
目次
はじめに(小松 裕)
1 いま、なぜ田中正造か(小松 裕)
2 足尾鉱毒問題と民衆環境運動 (菅井益郎)
3 田中正造の利根川治水論(大熊 孝)
4 田中正造と石川三四郎 (後藤彰信)
5 田中正造と木下尚江(清水靖久)
6 新井奥邃と田中正造——その交友と「謙」の思想(コール ダニエル)
7 田中正造と伝統思想(布川清司)
8 田中正造の思想的可能性(花崎皋平)
9 民衆史のなかの田中正造(牧原憲夫)
10 石牟礼道子における文学と政治(岩岡中正)
11 水俣学と谷中学(原田正純)
おわりに(金泰昌ほか)
田中正造の「公共」の用例をめぐって(小松 裕ほか)
田中正造年譜