東アジア海域に漕ぎだす
東アジア海域に漕ぎだす1 海から見た歴史
A5判 304ページ
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-025141-9 C1321
奥付の初版発行年月:2013年01月
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-025141-9 C1321
奥付の初版発行年月:2013年01月
内容紹介
これまで「国」単位の歴史をもとに理解されてきた東アジア史を,「海域」概念を用いて描きなおし,新たな歴史解釈の可能性を示す試み.「東アジア海域」という地理的には同じ位置に視点をおきつつ,時間軸のうえでは異なった3つの時期をとりあげる.描きだされるそれぞれ100年間の歴史像は,時系列史の相対化と歴史のモデル化という2つの点において,革新的である.
目次
プロローグ 海から見た歴史へのいざない
第I部 ひらかれた海 一二五〇—一三五〇年
一 時代の構図
二 海域交流の舞台背景と担い手たち
三 海商がおしひろげる海域交流——開放性の拡大
四 モンゴルの衝撃がもたらしたもの——開放のなかの閉鎖性
五 モノと技術の往来——すそ野の拡大と双方向性
第II部 せめぎあう海 一五〇〇—一六〇〇年
一 時代の構図
二 大倭寇時代——東アジア貿易秩序の変動
三 海商たちの時代
四 多様で混沌とした文化の展開
第III部 すみわける海 一七〇〇—一八〇〇年
一 時代の構図
二 海商たちと「近世国家」の“すみわけ”
三 交流と居留の圧縮と集中
四 海をまたぐモノと情報