中ソ関係史 上 1917-1960
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-026179-1 C3022
奥付の初版発行年月:2024年11月 / 発売日:2024年11月上旬
沈 志華(シン シカ)
【編者】華東師範大学歴史学部教授、冷戦国際史研究センター主任、周辺国家研究院院長
1950年北京生まれ。68年に解放軍入隊(71年まで)。北京石景山発電所、北京電力管理局勤務を経て、79年に中国社会科学院世界史系大学院入学。82年、深圳(シンセン)でビジネスに従事したのち、92年、民間学術団体の中国史学会東方歴史研究センター(後に北京東方歴史学会に改名)を設立、続いて「東方歴史研究出版基金」を創設。中国人民大学、北京大学、香港中文大学、米国ウィルソンセンターなどで客員教授、研究員を歴任した後、2005年、華東師範大学歴史学部の終身教授、同大学冷戦国際史研究センター主任に就任、2016年6月、新設の同大学周辺国家研究院の院長に任命される。専門は冷戦史、ソ連史、中朝関係史、朝鮮戦争など。
著書に『中ソ同盟と朝鮮戦争研究』(広西師範大学出版社、1999年)、『最後の天朝――毛沢東・金日成時代の中国と北朝鮮』(岩波書店、2016年、第29回アジア・太平洋賞大賞受賞、第33回大平正芳記念賞特別賞受賞)など。
熊倉 潤(クマクラ ジュン)
【訳者】法政大学法学部国際政治学科教授
2009年東京大学文学部歴史文化学科(東洋史)卒業。2011年東京大学大学院法学政治学研究科(旧ソ連政治史)修士課程修了。同研究科(国際政治)博士課程在学中の2012年から2016年にかけて米イェール大学、ロシア人文大学、中国北京大学に約1年ずつ留学。2016年同博士課程修了。博士(法学)。日本学術振興会海外特別研究員、台湾国立政治大学客座助研究員、アジア経済研究所研究員などを経て、2021年法政大学法学部国際政治学科准教授。23年から現職。主な著書に『新疆ウイグル自治区――中国共産党支配の70年』(中公新書、第17回樫山純三賞〈一般書部門〉受賞)、『民族自決と民族団結――ソ連と中国の民族エリート』(東京大学出版会)、『習近平の中国』(共著・東京大学出版会)、『世界珍食紀行』(共著・文藝春秋)など。
目次
Ⅰ 不確かな相手(1917~1949)
第1章 中ソ国交樹立の声のなかでの革命輸出
第2章 ソ連援助下の国民革命
第3章 モスクワと中国のソヴィエト革命
第4章 戦争の脅威が迫るなかでの中ソ外交
第5章 中ソ両国の戦時協力と衝突
第6章 中国内戦と中ソ・国共関係
Ⅱ 同志かつ兄弟(1949~1960)
第7章 同盟条約の締結と中ソの利益衝突
第8章 朝鮮戦争と中ソ同盟の実質的な進展
第9章 ソ連共産党第二〇回大会及びその中ソ関係への影響
第10章 ソ連の経済的援助と中国共産党の政治的支持
第11章 ソ連の中国核兵器開発に対する援助と限界
第12章 毛沢東、共産党モスクワ会議の中心的な人物となる
第13章 「大躍進」、人民公社と中ソ国内政策の対立
第14章 軍事協力、金門砲撃と中ソ対外政策における対立
第15章 中ソ両党の理念及び政策上の修復困難な決裂