イスラーム地域研究叢書
イスラーム地域の民衆運動と民主化
A5判 328ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-034183-7(4-13-034183-9) C333
奥付の初版発行年月:2004年01月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-034183-7(4-13-034183-9) C333
奥付の初版発行年月:2004年01月
内容紹介
「9・11」事件以降,西欧世界を中心とした「民主主義」陣営対「イスラーム」陣営(独裁体制)という二項対立の思考が広がりつつある.時代間・地域間の実証的比較研究によって「イスラームか,民主主義か」という二者択一論を越えた社会像をしめす.
目次
イスラーム世界の民衆運動と民主化(宮治一雄)
I伝統的社会における自由と民衆
1 イスラーム思想における自由(小林春夫)
2 裏切るクーファ市民(清水和裕)
II過渡期における民衆運動と民主化
3 民主主義の受容と混乱(松本弘)
4 南部フィリピン・ムスリム社会の山賊と民衆(川島緑)
5 アラブ共産主義者の受難(長沢栄治)
6 中東における非宗派主義と政教分離主義の展開(栗田禎子)
III民衆運動と民主化のジレンマ
7 マレーシアの政治体制と二つの民衆運動(鳥居高)
8 インドネシアの地域騒乱(村井吉敬)
9 中央アジアの体制転換と社会的緊張(清水学)
10 ブルハーミー教団と現代エジプトのイスラーム復興(私市正年)
11 トルコの民主化・宗教自由化とイスラーム運動の発展(間寧)